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ドゥジャリック国連報道官:「2025年初頭から現在までに1,185台の人道支援トラックがトルコからシリアへ越境、これは前年同時期と比べて6倍以上に相当する」(2025年6月4日)

UN Newsによると、国連のステファン・ドゥジャリック報道官は、2025年初頭から現在までに1,185台の人道支援トラックがトルコからシリアへ越境、これは前年同時期と比べて6倍以上に相当すると述べた。
ドゥジャリック報道官によると、5月には、シリア国内で100万人以上がこれらの支援を受けた。一方で、国連人道支援部門の当局者らは、およそ1,600万人が緊急の医療・人道支援を必要としていると報告している。
シリアの保健医療部門は、基礎医薬品の不足、治療費の高騰、避難所の過密などの重大な圧力に晒されており、それに伴って感染症の拡大リスクも高まっている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は、戦争の遺物や未爆発弾薬が今なおシリア各地で民間人の安全を脅かしていると警告している。
2024年12月8日以降、報告によれば400人以上が死亡、約600人が負傷した。また、犠牲者の3分の1以上が子どもである。
なお、シリア人道対応計画では、2025年7月末までに8百万人の支援を目的とし、総額20億ドルの資金が必要とされているが、現在までに確保されたのは全体のわずか11%にとどまっている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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