前日から外出禁止令が発出されているラタキア県バイト・アーナー村とダーリヤ町で、内務省総合治安局が住宅数十軒などを強襲、若い男性2人が死亡、若い男性1人が遺体で発見され、若者複数人が逮捕(2025年6月5日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、クドスィーヤー市で、地元住民と国防省の要員の口論が銃撃戦に発展した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジッリーン村で武装グループによって若い男性2人が即決処刑され、遺体で発見された。

一方、ラジャート高原のブスターン村に対して、ベドウィンの民兵によると見られる武装グループが砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、前日から外出禁止令が発出されているバイト・アーナー村とダーリヤ町で、内務省総合治安局が住宅数十軒、学校、モール、スポーツ・クラブなどを強襲、若い男性2人が死亡、若い男性1人が遺体で発見され、若者複数人が指名手配中だとして逮捕された。


また、ラタキア市では、内務省の治安部隊が、武装グループが軍の拠点1ヵ所を攻撃しようとしたとして、メンバーとされる2人を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数日前にヒムス市で内務省の治安部隊によって逮捕されていた若い男性1人(ハーフィズ・ユースフ・タウィールさん)が、拷問を受けて死亡した。


また、SANAによると、クサイル市において、内務省総合治安局がトラックによる武器密輸を阻止し、対戦車誘導ミサイルや30ミリ口径弾薬など、レバノン領に密輸されようとしていた武器を押収した。

運転手は逮捕され、関係司法当局に引き渡されて必要な法的措置が取られることとなった。

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SANAによると、イード・アル=アドハー(犠牲祭)に合わせて、アレッポ県のアフリーン市、アレッポ市、ヒムス県のヒムス市などに内務省の治安部隊が治安維持と市民の保護のために展開した。


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