ロイター通信は、ドナルド・トランプ前政権第1期のホワイトハウス顧問を務めた福音派のジョニー・ムーア牧師と、ユダヤ系人権団体サイモン・ヴィーゼンタール・センターのラビを務めるエイブラハム・クーパー師の2人がシリアを訪れ、首都ダマスカスの人民宮殿でアフマド・シャルア暫定大統領と会談を行っていたと伝えた。
会談が行われたのは、6月9日夜遅く。
訪問の目的はイスラエルとの関係を議論することではなかったが、会談ではこの問題についても取り上げられたという。
会談後にムーア牧師は、シリアとイスラエルの和平の可能性、あるいは実現性が非常に高いと感じているが、まずはシリアが国内に集中することが優先だ、と語った。
また、シャルア暫定大統領が、懸念点を率直に述べた一方で、非常に前向きな将来の可能性についても語ったと付言した。
ムーア牧師は、シャルア暫定大統領の印象について、和平路線を実行に移せる特異な存在だとしたうえで、「シリコンバレーで言うユニコーンのような存在、唯一無二だ」と語った。
そのうえで、「今こそより良い状況を築くチャンスがあることは明白だ。ただし、それが簡単な道のりではないことも間違いない」と付言した。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…