アンサール・スンナ連隊は聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃がダーイシュの犯行だとするシャルア移行期政権の発表を否定、自らの関与を認める(2025年6月24日)

アクス・サイルダマス・ニュース通信などによると、アンサール・スンナ連隊を名乗るグループが、6月23日にダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃にダーイシュ(イスラーム国)が関与していたとするアフマド・シャルア移行期政権の発表を否定、自らが実行犯であると発表した。

声明は「アンサール・スンナ連隊法務部門(2)」というテレグラムのアカウントから発信された。

その内容は以下の通り。

慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名において
ダマスカスのキリスト教徒は、ダアワ(布教)の権利と信徒の民を挑発し、その挑発がほのめかしを越えて、あからさまな発言となり、冗談の域を越え、深刻なものとなり、彼らがダアワの根本原則を冒涜し、信徒の民の聖域を踏みにじった。そのうえ、彼らは、恩恵への感謝を忘れて、これを否定し、理性ある思慮を欲望に溺れる愚かさとすり替えた。これを受けて、「兄弟である殉教者ムハンマド・ザイヌルアービディーン・アブー・ウスマーン(アッラーが彼を受け容れんことを)」が、ダマスカス市内のドゥワイラア地区にあるマール・イリヤース教会を爆破し、数十人を死傷させた。
我々は、ジャウラーニー政府のメディアの発表が事実無根、証拠のないでっち上げで、理性の尺度において成り立たないものであることを確認する。それは、シャーム(シリア)の民の知性を侮る陳腐な誤報であり、絶望的に幻想を拡散しようとする試みに過ぎない。また、そのようなごまかしが通用する時代ではもはやない。
我々は(アッラーの御恵みをもって)、健やかで強固な状況にあり、中傷者たちの噂にも動揺せず、偽証者たちのくだらない発言によって揺らぐこともない。虚偽が一つの嘘によって高まるなどと考える者は、洞察によって裏切られ、その言葉によって欺かれる。
我々は断言する(これが最後の言葉である)。今後はお前たちに猶予を与えることはない。お前たちの油断に憐れみをかけることもない。我々の兵士たちは殉教者たちであり、特攻自爆戦闘員(インギマーシー)であり、万全の装備、準備、人員、そして揺らぎのない拠点を整えている。我々の隊列は退行を知らない。改悛者には悔い改めの門がいまだ開かれている。ゆえに、それが閉ざされる前に急ぐがよい。我々が進めば、振り返ることなく、打撃を加えれば、容赦はしない。
「不義を行った者たちは、どんな変り方で、移り変っていくかを、やがて知ることになろう」(詩人たちの章227節)。
万物の主であるアッラーに讃えあれ。

なお、アンサール・スンナ連隊法務部門は別のテレグラムを通じても情報を発信している。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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