ヒムス県、ラタキア県でアラウィー派住民の殺害続く(2025年7月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市およびその周辺地域で、外出禁止令が敷かれた。

外出禁止令は、イラン革命防衛隊傘下の旧シリア軍第47大隊の元将兵らを標的としたものと見られる。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルム・ルーズ病院で2日前から行方が分からなくなっていたアラウィー派の若い男性の遺体が発見された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の部隊がジャブラ市近郊のザーマー村とバイト・アルフィー村で大規模な治安作戦を実施した

作戦には、20台以上の武装車輛が投入され、「指名手配者の捜索」を名目に現地に展開したが、その過程でアラウィー派住民の男性1人が射殺された。

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シリア人権監視団によると、これにより、内務省総合治安局は、第47連隊と国防隊のメンバーら約100人を拘束、複数の武器を押収した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市とアターリブ市で養育教育省の政策に反対する抗議デモが行われ、数十人が参加、ムハンマド・アブドゥッラフマーン・トゥルクー養育教育大臣の更迭、給与の引き上げ、教職員の権利保障などを訴えた。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市で商店の賃貸借契約にかかる文書の調査を目的とした委員会の設置を定めた法務省2025年6月12日付決定第856号に抗議するデモが発生した。

このほか、シリア人権監視団によると、2日前に行方不明となっていたマーリア市出身の若い男性がアレッポ市内の自宅で死亡しているのが発見された。

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ダルアー県シリア人権監視団によると、ガバーギブ町出身の若い男性が腹部を銃で撃たれて死亡しているのが発見された。

また、シリア人権監視団によると、旧シリア軍第4師団のギヤース・ダッラ准将指揮下の部隊に所属していた士官の1人でダマスカス郊外県東グータ地方での「虐殺」に関与したとされるシャーディー・サマーディー容疑者がダルアー市で逮捕された。

一方、SANAによると、ダルアー県内務治安指導部は、同県所属の隊員60人を訓練課程の修了式が行われた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市中心部の尊厳広場で続けられている元軍人・警察官の年金未払いに対する抗議デモが5週間目に突入した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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