アル・モニターは、匿名の外交筋から得た情報として、米国がアフマド・シャルア暫定大統領、アナス・ハッターブ内務大臣、そしてシャーム解放機構を、国連安保理のテロリスト指定リストから除外するよう働きかけていると伝えた。
米国は、シャルア暫定大統領が9月にニューヨークで開催予定の国連総会に出席し、演説を行うことを見越して、英国やフランスに対し、シャルア暫定大統領、ハッターブ内務大臣を国連のテロ対策制裁リストから削除するよう求める決議案の草案を配布したという。
同サイトによると、当初の草案では、シャーム解放機構自体のテロ指定の解除も含まれていたが、中国をはじめとする安保理メンバーの強い反発が予想されたため、米国はこの項目を削除し、国連制裁委員会による非公開審査のかたちで同機構の指定解除を模索する方針に切り替えたという。
シャーム解放機構の制裁解除に対する最大の障害は中国であり、同国はトルキスタン・イスラーム党に所属するウイグル人戦闘員がシリア軍に統合されていることに懸念を示している。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…