クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機が、サラーム市(旧バアス市)郊外にある治安部隊施設を攻撃し、物的被害が発生した。
シリア人権監視団の統計によると、2025年初頭から今回までにイスラエルはシリア領内を計89回にわたり攻撃(うち79回が爆撃、10回が地上攻撃)、これにより、武器・弾薬庫、司令部、施設、車輛など約132ヵ所が損壊または破壊された。
人的被害は計54人で、その内訳は以下の通り。
・軍事作戦局および国防省関係者:24人死亡、51人負傷
・身元不明者:5人(うちレバノン人2人)
・民間人:16人死亡、3人負傷
・武装した民間人:9人死亡
爆撃の県別内訳は以下の通り:
・アレッポ県:7回
・ダマスカス県・ダマスカス郊外県:24回(民間人3人死亡〈女性1人含む〉、身元不明5人死亡〈レバノン人2人含む〉、軍人2人死亡)
・スワイダー県:17回(国防省関係者15人死亡)
・ヒムス県:8回(うち2回はシリア・レバノン国境の非公式通路を標的)
・クナイトラ県:7回(民間人1人と軍事作戦局2人死亡、1人負傷)
・ダルアー県:17回(民間人4人と軍事作戦局1人死亡、他負傷者あり)
・タルトゥース県:2回
・ラタキア県:5回(民間人1人死亡、3人負傷)
・ハマー県:2回(軍事作戦局4人死亡)
地上攻撃の内訳:
・ダルアー県:5回(武装した民間人16人死亡、他負傷者あり)
・ダマスカス県:1回
・クナイトラ県:4回
また、シリア人権監視団によると、
軍用車輛5台からなるイスラエル軍部隊が、アフマル丘の前哨基地からラフィード町とイッシャ村を結ぶ街道に侵入し、路上に検問所を設置した。
また、4輪駆動車5台からなる別の部隊がルワイヒーナ村に侵入し、臨時検問所を設置した。
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イスラエル軍は、Xを通じて、同軍、シャバク、シンベトが、レバノンのベカーア県で、シリアにおけるパレスチナ解放人民戦線(PFLP)軍事・安全部門の責任者であるムハンマド・ワッシャーフ(アブー・ハリール)を殺害したと発表した。
これに関して、PFLPもテレグラムで暗殺の事実を認めた。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…