シャイバーニー外務在外居住者大臣、バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使、ヨルダンのサファディー外務大臣がアンマンで会談:スワイダー県の停戦の定着について議論(2025年8月12日)

ペトラ通信によると、ヨルダン国王アブドゥッラー2世は、首都アンマンで、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使と個別に会談し、シリア情勢の最新動向について協議した。

会談にはフサイン皇太子、アイマン・サファディー副首相兼外務大臣、アラー・バターイナ国王事務所長も同席、アブドゥッラー2世はヨルダンがシリア国民の国の安全、安定、主権、そして領土の一体性を守る努力を支援する立場を改めて表明した。

また、米国がシリア再建プロセスを支援する役割の重要性を指摘し、その過程でシリア国民のすべての構成体の権利が尊重されることの必要性を強調した。

さらに、国王はヨルダンがあらゆる分野での専門知識を提供し、シリアの制度運営の発展と人材強化に貢献する用意があると述べ、特にテロ対策、武器や麻薬の密輸防止において協力を強化する必要があるとした。

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SANAによると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はまた、ヨルダンのサファディー副首相兼外務者大臣と個別に会談、ヨルダンとシリアの揺るぎない関係の深さを確認し、スワイダー県における停戦の定着と同地の危機解決に向けた努力について協議した。

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SANAによると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は続いて、サファディー外務大臣、バッラク大使との三者会談に臨み、シリアの安定、主権、域内安全保障に資する協力・調整の強化方法について協議した。

会談ではまた、スワイダー県における停戦強化と、危機の包括的解決に向けたシリア政府の取り組みを支援するため、シリア・ヨルダン・米国による作業部会を設置することで合意した。

三者会談後、外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を発表、以下の点を歓迎・確認したと発表した。

・スワイダー県における犯罪・違反行為の加害者全員の全面的な調査・訴追、国連関係機関との協力、並びに調査過程への国連の関与受け入れ。
・県内全域への人道支援の流入増加と円滑化、国連関係機関との協力による支援強化。
・事件により停止したサービスの復旧に向けた行政機関の活動強化。
・被害を受けた地域の復旧作業開始。
・国内避難民の帰還を支援するシリア政府の取組み。
・スワイダー県での地域和解プロセスの開始と国内平和の促進。
・上記におけるヨルダンと米国の支援・後押しを歓迎。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は会談後、Xを通じて、「ドゥルーズ派、ベドウィン、キリスト教徒を含むすべての構成員から成る人々を守ることを改めて誓う」「宗派的または扇動的な言説には断固として立ち向かう」との決意を述べた。

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