北・東シリア地域民主自治局は、シリア国内外の世論に向けて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権が実施に向けた準備をしている人民議会選挙について、拒否するとともに、国際社会に対して承認しないよう呼びかけた。
声明において、北・東シリア地域民主自治局は、アサド政権の崩壊以降の政治プロセスのすべてが、正義、民主主義、平等、自由を求めたシリア革命の目標に反するものだったとしたうえで、過去62年間のバアス党支配の下で国民が苦しめられてきた排除と抑圧の継続にすぎないと批判した。
また、北・東シリア地域を「安全でない地域」として扱い、500万人以上のシリア人を政治プロセスから除外することを正当化することは「虚偽」だと断じ、実際にはこの地域は他地域と比べて最も安全な地域であると主張した。
そのうえで、「すべての構成体の犠牲と正当な権利を無視する一方的な決定や措置を拒否する。こうした排除的な思考に基づくいかなる決定も、我々にとっては無効であり、北・東シリアの住民と地域を拘束するものではない」として選挙を拒否した。
また、国際社会と国連に対し、国連安保理決議第2254号に反した選挙を承認しないよう呼びかけた。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…