SANAによると、イスラエル軍部隊が、ダマスカス郊外県とクナイトラ県の複数の地域に侵入した。
SANA特派員によると、11台の車輛と60人以上の兵士からなる部隊が、ダマスカス郊外県のバイト・ジン村と同村の農場の間の地域に侵入し、ヘルモン山(シャイフ山)の麓に位置するバート・ワルダ丘を占拠した。
その際、住民に向けて発砲があったが、負傷者は報告されていない。
イスラエル軍はまたクナイトラ県のジュバータ・ハシャブ村、トゥルナジャ村、ラフィード町、スワイサ村、ブライカ村、ビイル・アジャム村、クードナ村、アイン・ザイワーン村、アイン・アブド村に侵入し、複数の住宅を家宅捜索した後、撤退した。
シリア人権監視団によると、数十台の車輛と兵士からなるイスラエル軍部隊が、ジュバター・ハシャブ村、トゥルナジャ村に侵入を行い、民家複数棟を急襲した後、ハムーリーヤ市方面(ハムーリーヤ丘方面)に撤退した。
また、11台の軍用車輛と兵士らからなる別の部隊はバイト・ジン村近くのルバート丘の高地に展開した。
また、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村一帯に侵入した同部隊は、民間人に向けて直接発砲を行った。
さらに、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊はヘルモン山に位置するラフラ村に軍事拠点を設置した。
同地は、首都ダマスカスから20キロ、レバノンのバアルベック市から50キロ、首都ベイルートから60キロの地点に位置している。
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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、イスラエルによるシリア領への度重なる侵略行為を強く非難し、これらの行為がシリアの主権と領土保全を侵害し、国際法や国連決議に明確に違反していると指摘した。
また。国際社会と国連安全保障理事会に対し、イスラエルの侵略行為を直ちに阻止するための実効的かつ断固とした行動を取るよう要請した。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…