イスラエル軍はクナイトラ県トゥルナジャ村の住宅を狙って攻撃し破壊、若い男性1人が死亡:ダマスカス郊外県を2回にわたって爆撃し、シリア軍第44師団(旧シャーム解放機構アブー・バクル・スィッディーク旅団)所属の兵士ら5人を殺害(2025年8月26日)

クナイトラ県では、SANAによると、イスラエル軍が早朝、トゥルナジャ村の住宅を狙って攻撃し、住宅がほぼ完全に破壊され、若い男性1人が死亡、がれきの下から遺体が収容された。

村では大規模な葬列が行われた。

シリア人権監視団によると、攻撃が無人航空機によるものか、ミサイルによるものかは不明。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍はスワイサ村で数軒の民家を急襲し、若い男性1人を逮捕、数時間後に釈放した。

作戦は、ダルアー県とクナイトラ県上空にヘリコプターによる航空支援を受けて行われた。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がブライカ村とビイル・アジャム村で食料支援物資を配布したが、住民たちはこれを拒否、支援物資を焼却した。

これと並行して、イスラエル軍のパトロール部隊が、クードナ村とラスム・サナド農場に向けて侵入した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、前日にバイト・ジン村一帯に侵攻していたイスラエル軍部隊が撤退した。

また、シリア人権監視団によると、キスワ市近郊でイスラエル軍の無人航空機によると見られる爆撃で、爆発が発生、シリア軍第44師団(旧シャーム解放機構アブー・バクル・スィッディーク旅団)所属の兵士4人(うち少なくとも1人は指揮官)が死亡し、4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、ダルアー県から現場を確認するために向かっていた第44師団の部隊とキスワ市近郊の軍事拠点を再び攻撃し、これにより兵士1人が死亡した。

**

外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、男性1人が死亡したトゥルナジャ村に対するイスラエル軍の攻撃をも強い表現で非難し、国際社会に対して、これらの継続的な侵害を直ちに終わらせるための行動を求めた。

**

SANAは26日から27日にかけて、サウジアラビア外務省同内閣カタール外務省レバノンのジョゼフ・アウン大統領ヨルダン外務省トルコ外務省パキスタン外務省がイスラエル軍によるシリア領内への侵攻を非難したと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts