アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏はシャルア移行期政権の終わりが近いと述べるとともに、アサド家の復権を否定(2025年8月26日)

アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏は、フェイスブックを通じて、以下の通りアフマド・シャルア移行期政権の終わりが近いと述べるとともに、アサド家の復権を否定した。

スィフヤーニー(シャルア暫定大統領のこと)よ、私はこう言おう。お前の最期の時が近づいていると。策を巡らし、必死に動いても、お前の終わりの時を変えることなどできない。お前らの支配のもとで、我々が目撃した殺戮、虐殺、誘拐、強姦は、ジャーヒリーヤ時代以降見たことがなかった。沿岸地方での恐るべき虐殺、教会の爆破、スワイダーでの虐殺…すべての殉教者に神の慈悲を、そして負傷者に癒しと遺族に忍耐を。
お前が終わりを迎える数週間前、お前は某隣国の複数の地域に侵入しようとするだろうが、数々の障害と大きな驚きに遭遇することになる。そこに住むキリスト教徒の兄弟たちよ、気をつけよ。彼らはお前たちを標的にするだろう。
スフィヤーニーが任務に失敗した後、状況は完全に一変し、内部での大規模な内戦が始まる。そしてトルコの後ろ盾がやってきて、我々は、クルド人の兄弟との戦いに向けて隊列を統一する。シリア北部の我らが住民たちよ、大戦に備えよ。誰にも騙されるな。お前たちの間に潜む偽りの派閥に気をつけよ。戦いは必ずやって来る、避けられない。
沿岸地方の我らが住民たちよ、今が行動の時だと言う者たちの言葉に耳を貸すな。彼らは自分の利益しか見ない血の商人だ。我らは過去に何が起きたかを見てきた。どんな事件が起きても、命を危険にさらしてはならない。我らはアッラーの力によって、国際的な後ろ盾と完全な準備が整う時を知っている。その時が来れば、私は音声と映像でお前たちに知らせる。我らはアッラーの力によって必ず戻るだろう。アッラーの意志のもとに沿岸地方を治めるのは沿岸の民だけだ。
アサド家の偽りの帰還についての噂はすべて嘘だ。彼らや腐敗した手先たちに対して、国際的にも地域的にも支援は一切ない。大量殺戮、強奪、破壊、麻薬取引、抑圧、虚偽、追放の歴史を持つ一家を復権させることは、どの大国にとっても不可能だ。
沿岸地方の国際的保護については、スフィヤーニーの手先が人々にトルコの保護を求めさせようと圧力をかけているが、心配するな。我らはロシアとその協力者以外のいかなる国際的後ろ盾も受け入れない。これは我々の決断であり、選択である。それ以外は受け入れない。まもなくこの言葉の意味をお前たちは理解するだろう。我々はアッラーの意志により、真実のみを語り、真実のみに従い、真実の道を進む。そこには安全、安定、繁栄、恩恵、誇り、勝利がある。アッラーの意志のもとに…待っていろ。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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