シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、フェイスブックを通じて声明を出し、ダマスカス県スーマリーヤ地区での武装グループによる住民の強制移住を強く非難した。
声明の内容は以下の通り。
シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、ダマスカス県スーマリーヤ地区でシャルア暫定大統領が指導する事実上の政権が行った犯罪と露骨な人権侵害を断固として非難する。
この政権は、アラウィー派であることを理由に、住宅を強制的に襲撃・退去させ、所有権を証明する法的文書を無視し、憎悪と差別に基づいた排他的な方針を露呈させた。この犯罪には、暴行、宗派的な罵倒、公然の侮辱、さらには女性への攻撃までもが伴い、宗教的価値観と人道的慣習への露骨な侵害が含まれていた。
これらの行為は音声や映像で記録されており、突発的事件ではなく、国際人道法の明白な違反であり、抑圧とテロ、そして市民の権利の剥奪に基づくこの政権の本質を示している。
これを踏まえて、評議会は以下の通り宣言する。1. 欧州連合、国連、人権団体への働きかけを含む国際的な緊急行動を即時に開始し、これらの侵害を阻止し、責任者を追及すること。
2. 画像・映像・証言を含む法的ファイルを作成し、国際機関に提出して公式調査と訴追を求めること。
3. 独立・自由なメディアを通じてこれらの侵害を暴露し、人権団体やシリア人権監視団と協力してスーマリーヤ地区での出来事に光を当てること。
4. シャルア暫定大統領が指導する事実上の政権に対し、被害者の安全に関する全責任を負わせ、これらの犯罪が決して不処罰のままでは終わらないこと、もはや免罪の時代は終わったことを強調すること。こうした行為が続けば、市民の命を脅かすだけでなく、シリア社会の分断を深め、終わりなき紛争への扉を開くことになる。そのすべての結果に対して事実上の政権は全面的な責任を負うことになる。
シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、これらの犯罪を最も強い言葉で非難し、人間の尊厳は決して侵してはならない一線であり、罪のない人々への攻撃は、加担したすべての者に永遠に汚名をもたらすと強調する。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…