スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村周辺で停戦違反が新たに記録され、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃した。
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シリア人権監視団によると、ダマスカス・スワイダー街道の再開を受けて、人道支援物資を積載した約37台の貨物車輛からなるシリア・アラブ赤新月社の車列と、地元市場を支援するための食料品や生活必需品を積載したおよそ50台の貨物車輛からなる商用の車列がスワイダー県に向かった。
しかし、シリア人権監視団によると、このうち商用の車列は、ダルアー県ブスラー・シャーム市の通行所が閉鎖され、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊や民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)が撤収したために、通過できず、首都ダマスカス方面に引き返した。
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シリア人権監視団によると、過去48時間でダルアー県からブスラー・シャーム市の通行所を通過して、93世帯369人(女性、子供を含む)がスワイダー県に移動する一方、35世帯138人が同じ通行所を通じてダルアー県に移動した。
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シリア人権監視団は、ドゥルーズ派住民24人(うち女性3人)がアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の要員によって処刑されていたことを確認したと発表した。
これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者数の総計は2,014人となった。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち民間人162人(21人の子供と51人の女性を含む)、さらにドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む)
・国防省および治安部隊要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン国籍の戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省要員:15人(イスラエルの爆撃により死亡)
・民間人3人(女性1人と身元不明2人)(イスラエルの爆撃で死亡)
・報道関係者2人(スワイダー県の戦闘で死亡)
・ドゥルーズ派住民789人(うち72人の女性、15人の子供、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)(国防・内務省の要員によって処刑)
・ベドウィン部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)(ドゥルーズ派武装勢力によって処刑)
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スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24によると、サルハド市やジュナイナ村で、住民が女性拉致被害者の即時解放を求める抗議集会を開いた。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…