「勝利の男たち・ジャワード連隊」と名乗る武装組織が、沿岸部でシャルア移行期政権に対する作戦開始を発表(2025年9月4日)

イナブ・バラディーが9月6日に伝えたところによると、「勝利の男たち・ジャワード連隊」と名乗る武装組織が、沿岸部でアフマド・シャルア移行期政権に対する作戦開始を発表した。

この組織は、8月2日に開設されたフェイスブックのアカウントを通じて短い映像を公開するようになっていた。

プロフィール写真にアップされたロゴは、最上段に「勝利の男たち」、最下段に「ジャワード・連隊」という文字が描かれ、中心にはクルド民族主義者が用いる太陽(21本の光線が放射状に伸びる図柄)を模した14本の光線が放射状に伸びる図柄、その下には同じくクルド民族主義者が用いる赤い不死鳥の図柄が配されている。ロゴの配色もクルディスタンの旗と同じ緑、白、黄、赤が用いられた。

その後、9月2日、ブロンズ色を基調としたロゴにカバー写真プロフィール写真が差し替えられた。

開設日である8月2日の最初の投稿では、8月1日の旧シリア軍の創設記念日を称えるメッセージが前政権時代の国旗とともに掲載された。

また、同日には、「ジャウラーニーの尻尾であるダーイシュ(イスラーム国)やヌスラよ、もはや我々との間に残された言葉は二つだけだ。沿岸部から出て行け。警告はした、聞き入れなければ天が語るだろう」とする警告文を掲載した。

9月2日には、声明第1号と題した映像が公開された。

映像では、8月19日にシャルア移行期政権の治安部隊の車輛を爆破した瞬間が映し出され、撮影者は「これは殉教者たちの魂への報復だ」と説明、また「善き行いに向かえ」、「この作戦は、ジャウラーニーの実効支配テロ当局が行っている侵害行為に対する報復である」、「現場に民間人がいたため、何度も延期した」と書き添えられていた。

9月4日、同組織は声明第2号と題された映像が公開され、「バッシャール・マイフーブとその仲間たちへの報復」を行ったと主張した。

ただし、映像では爆音のみが流れ、標的や場所は明らかにされなかった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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