イドリブ大学の卒業式がシャルア暫定大統領臨席のもとで祝われ、ラティーファ大統領夫人が卒業生を代表して祝辞を述べ、大統領に謝意(2025年9月7日)

大統領府(X)によると、イドリブ大学文学人文学部で、「勝利と解放」期の学生(2024年度修了学生)の卒業式が祝われ、アフマド・シャルア暫定大統領が臨席した。

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SANAによると、ラティーファ・ダルービー大統領夫人が、「勝利と解放」期の卒業生の一員に名を連ねた。

SANAによると、ラティーファ夫人は、卒業生を代表して祝辞を述べた。

祝辞の内容は以下の通り。

ご列席の皆さん、恩師の先生方、同級生の皆さん、そしてシリアの愛する子供たちへ、皆さんに平安とアッラーのご加護がありますように。
この特別な日に、私は皆さんと共に立っています。しかし、ファースト・レディーとしてではなく、夢を心に抱き、それに向かって歩み続け、困難を乗り越えて学びの道を進んだ1人のシリア人学生としてです。私は今日、尊いイドリブ大学での学業を終えるため、戦争に傷つきながらも屹立し、学問を示し、数千もの生の物語を抱き続けた大地に立っています。
あなたに平安あれ、イドリブよ。揺るぎない意志の首都よ、折れることなく、屈することもないオリーブの木よ。
ここでの私の経験は、単なる一時の体験ではなく、深い人間の旅路でした。そこには疲労や涙もありましたが、同時に誇りと達成感もありました。私は同級生たちと共に学びの机に座り、自らの学びの言葉、そして自らが置かれる環境を選びました。そして私たちは大学の試験を迎える前に、すでに人生という試験にともに挑んでいたのです。
私は、これらの年月の毎日、シリアの女性に敗北は似つかわしくない、との確信をますます深めてきました。この祖国に生きるすべての母、すべての未亡人、そしてすべての女子学生は、光を放つ1本のろうそくとなり、学びによって実りをもたらし、声を響かせることができる、と。
ありがとう、イドリブ大学。ありがとう、あらゆる扉が閉ざされた時に、それでも扉を開くことを選んだこの学問の城塞よ。誰かが恐れていた時にも、学問を信じ続けてくださった先生方に感謝します。そして、知識の輪が途絶えないようにするため、自らの場で耐え抜いてくださったすべての人に感謝します。
私はこの旅路を独りで歩んだのではありません。私は、涙と苦難、忍耐と希望をもって、新しい歴史を書き記している数千人のシリア女性たちとともにいました。
卒業生の仲間たちのみなさん。今日、私たちは学びの机から職場へ、試験から責任の場に移っていきます。新しいシリアは、言葉だけで築かれるのではなく、私たちの腕と知恵によって築かれていくのです。
シリアの姉妹たちよ。教育や育児、経済やメディア、医学や工学における皆さんの役割こそ、祖国の復興の礎石です。シリアの女性は社会の一部であるだけでなく、その柱であり、その輝きなのです。
ここで、特別な感謝を捧げさせてください。学問の重要性を信じ、私の最初の支援者でいてくださった方にです。1人の女性として、妻として、学びを重ねる者として、そして祖国の未来に尽くす者として、アフマド・シャルア大統領閣下に深い感謝を申し上げます。
最愛の両親へ、あなた方の満足と誠実な祈りこそが、最も困難な時に私を導いてくれた光でした。そして、私の愛する子どもたちへ、あなたたちは私の心の鼓動であり、踏みとどまるための最大の原動力でした。ありがとう。この成功はまさに、あなたたちのものです。
子供を失いながらも孫を学校に送り出したシリアのすべての父母のみなさんへ、道半ばで倒れ、祖国を託したすべての殉教者のみなさんへ、この成功を、あなたたちすべてに捧げます。これはあなたたちのためのものです。
最後に、そう、私たちは生きるに値します。私たちは喜ぶに値します。私たちは自らの手で未来を書き記すに値します。この日が新たな始まりとなり、終わりの始まりではなく、シリアが前進する新しい段階の始まりとなりますように。その血ではなく、学問によって、シリアが前進する始まりとなり、祖国がその息子や娘たちの腕によって築かれる始まりとなり、私たち皆が共に歩む始まりとなりますように。
心からの感謝を申し上げます。そして皆さんに平安とアッラーのご加護がありますように。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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