イドリブ県では、SANAによると、イドリブ市営競技場で「イドリブへの忠誠」キャンペーンの活動が開始された。
キャンペーンは、県内の被災地域を支援するための募金活動を行い、教育・医療・農業をはじめとする各分野のインフラ復興を目指すことが目的。
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大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、「イドリブへの忠誠」キャンペーンの開始式に出席した。
SANAによると、シャルア暫定大統領は、祝典2025年9月27日に行われた「イドリブへの忠誠」キャンペーンの開始式で演説を行った。
演説の内容は以下の通り:
私は国連総会から帰国後、我々に起こったことを皆さんに伝えるための演説を準備していたが、この演説をイドリブから行うことを選んだ。それは、この地への忠誠を示すためである。
偉大なる国民よ、シリアの物語の英雄たちよ、そう、あなたたちがその英雄であり、この物語の担い手であり、その大義の所有者である。あなたたちは犠牲を払い、苦しみ、追放され、殺され、拷問を受けた。殉教者の血、子どもたちの叫び、孤児の悲しみ、未亡人の涙を通して、忍耐し、揺るがず、神に感謝した。あなたたちは神に誠実であり、神もまたあなたたちに誠実であった。
皆さんのおかげで、シリアは諸国の中で頭を高く掲げ、尊厳と誇りを取り戻した。あなたがたの行いは、世界を驚愕させ、畏敬の念を抱かせた。私は世界の偉大な人物や大国の政治家と会ったが、彼らはあなたがたの偉業に対して敬意と尊重、そして深い感謝を示していた。
あなたがたは歴史の扉を大きく開き、犠牲と不屈の象徴を築き上げた。後世の世代は、誇りと尊厳の灯台として、あなたがたを手本とするだろう。あなたがたは実際に、真実と虚偽の間に続く永遠の叙事詩の一章を体現した。これらすべてが、神のご加護のもと、私にあなたがたの姿を世界へと伝え、同時にあなたがたの苦しみと希望を伝えながら、その尊厳と誇りを守る力を与えてくれた。
我々は出会ったすべての国々と、利益の交わる点を探し、それを我が祖国の利益に結びつける努力をしてきた。その中で私は、利害の言葉を超えて、シリアが繁栄し、成長し、力を取り戻すことを願う真実の愛情と生きた希望を目にした。
また、シリアの統一と安定を支持し、分裂の呼びかけを拒否するという国際社会の一致した決意も確認した。
シリア国民よ、この前向きな国際的反応は、我々すべてに大きな責任を課し、避けることのできない義務を突きつけている。シリアの再建にはすべての国民が必要なのだ。
シリア国民の団結は避けられない義務であり、それこそが、新しいシリアを再建する基盤である。その新しいシリアには、すべての子どもたちが差別なく参加するのだ。
努力を結集し、世界がシリア国民の大義に共鳴しているこの状況を最大限に活かさなければならない。制裁解除はそれ自体が目的ではなく、国民に奉仕し、投資を呼び込み、経済を改善し、インフラを発展させ、雇用を創出し、国を内側から再建するための手段である。
シリアはもはや世界から孤立してはいない。断絶したものを再び結び、我々が多くを成し遂げられることを証明した。シリアは再び歴史の中で能動的で影響力ある地位に戻ったのだ。現代史上もっとも忌まわしい体制に神の助けを得て打ち勝ったように、我々は必ずや祖国を再建できるのである。
今日我々に求められているのは、働き、努力し、忍耐し、この目的のために我々の持てるすべてを捧げることである。今日こそ、我々が団結する大きな機会であり、我々の力は団結にある。団結は慈悲であり、分裂は苦悩である。
私が今日イドリブからシリア国民に語りかけるのは、この地への感謝の印である。イドリブは子らを抱いた母であり、大地が狭く、人々にとって行き場がなくなったときに受け入れた場所であった。イドリブは小さなシリアへと変わり、人々はそこに集い、この歴史的偉業に共に参加した。
今日は我らの母、イドリブへの忠誠の日である。イドリブはその子らと、そして全シリアの県から集った人々によって誇り高く、尊い存在となった。この地の至る所に思い出と歴史が刻まれている。シリアはイドリブに大きな恩義を負っており、私は今日、その恩義の一部を返すよう皆さんに呼びかける。それは、イドリブの再建、避難民の帰還、そして最後のテントを取り払うことである。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…