北・東シリア地域民主自治局のアフマド渉外関係委員会共同委員長:スワイダー県における自治が安定と安全をもたらすならば、それを支持する(2025年9月28日)


ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のファナル・カイート渉外関係委員会共同議長は、26日にニューヨークの国連本部で開催された「フールおよびキャンプ・収容施設からの送還に関する上級会議」で米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(提督)が設置すると発表した「合同送還調整室(Joint Repatriation Cell)」に歓迎の意を示した。

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マジャッラは、イブラーヒーム・ハミーディー記者が北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会(外務省に相当)共同委員長に対して行った連載インタビュー(第2回)を掲載した。

インタビューのなかでのアフマド共同議長の発言の骨子は以下の通り。

・ドゥルーズ派が多く暮らすスワイダー県における自治宣言に関して、安定と安全をもたらすならば、それを支持する。
・トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、最初は非常に性急だったが、現在はより現実的な歩みをしている。
・地方分権(非中央集権)と中央政府の関係について、前政権によって施行された法律第107号(地方行政法)は、シリア社会のニーズを満たしていないとして、知事の選挙制、治安権限の地方配分などといった改善課題を提示。
・北・東シリア地域民主自治局の体制を「シリアの小さい縮図」で、多様な民族・宗派の共存を実現しており、全国に拡げるべき。
・ダイル・ザウル県など地域の住民、部族、知識人の意見を取り入れながら、アフマド・シャルア移行期政権との段階的な統合を進めるべき。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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