ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権が、同政権支配下のハマー県イスリヤー村と北・東シリア地域民主自治局支配下のラッカ市結ぶ街道上の検問所を再び完全に封鎖、土嚢やバリゲードを設置して車輛や住民の往来を阻止した。
封鎖は、事前の告知なしに行われ、女性や子供、首都ダマスカスの病院での治療に向かっていた患者・病院を含む多数の民間人が立ち往生、一部の通行人は、検問所付近で抗議行動を行い、通行許可を求めたが、治安要員は拘束するなどと脅迫し、これを阻止した。
同街道は、9月末から10月19日にかけて、約3週間にわたって閉鎖されていた。
シリア人権監視団によると、その後、検問所の通過を希望する市民らは、検問所に配置されていた内務治安部隊の要員に対する抗議行動を続け、数十台の車輛が障害物を突破し、実力で封鎖を解除し、道路を再開させた。
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アレッポ県では、ANHAによると、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の内務治安部隊(アサーイシュ)が、アフマド・シャルア移行期政権の代表団を受け入れた。
代表団の訪問は、同地をめぐって交わされた合意の履行状況を追跡し、関係機関間の協力と共同調整を強化することで、地域の安定および住民の治安・サービス水準の向上に資することが目的。
一方、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権がダイル・ハーフィル市とアレッポ市を結ぶ街道の検問所を封鎖したことに伴う渋滞の影響で、女性1人が過労と疲労で死亡した。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…