大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領はサウジアラビアの首都リヤドで開催された第9回未来投資イニシアティブ(FII)会議の一環として行われた特別対話セッションに登壇し、「シリアは地域的および国際的水準で均衡の取れた経済的地位を占めるだろう」と述べた。
SANAによると、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子をはじめ、各国首脳、閣僚、政府代表、大手企業や世界的投資基金の関係者が出席したセッションのなかで、シャルア暫定大統領は、経済復興期におけるシリアのビジョンと、とりわけ復興分野での広大な投資機会について説明した。
さらに、シリアは国際的なパートナーシップに開かれており、投資家たちに対して、投資法の最新改正のもとで、投資家とシリア国家の利益の均衡を実現する形で開発の歩みに参加するよう呼びかけていると述べた。
大統領はまた、地域的および国際的パートナーの支援と拡大する協力関係により、シリアが新たな開放と投資の段階に入っていると強調、サウジアラビアの「ビジョン2030」について、同国を地域の投資家の羅針盤・中心地にしたと称賛し、同国が改革・近代化・持続可能な発展における成功モデルを体現していると述べた。
シャルア暫定大統領の主な発言は以下の通り。
我々の最初の外訪はサウジアラビアだった。それは、この国が地域の安定と発展において中心的な役割を果たしていることを理解しているからだ。安全と安定は経済発展と結びついており、経済発展は安全と安定と結びついている。現在、サウジアラビアはこの両者を体現する先駆的な例である。
世界は14年にわたりシリアの失敗を経験した。また過去60年にわたってシリアが不安定で危機と移民、カプタゴンの源であったことを経験した。かつて文明と歴史の国であったにもかかわらず、世界最大のカプタゴン供給国となってしまった。
このような状況は地域レベルで戦略的な危険を生み、国内は騒乱をもたらそうとする野心的な政策の足場となった。
今日、シリアは成功を経験する時であり、投資・開放・相互利益に基づく均衡的な地域関係を築く時である。
今日、世界はシリアを東西を結ぶ重要な商業回廊として利用できる。供給網やエネルギーの世界的危機の中で、特に欧州向けガス供給の問題は深刻であるが、シリアにはその潜在力が十分にある。
ダマスカスは歴史的に東の門として重要な戦略的地位を持ち、人材・多様な経済を備えている。そのため歴史を通じて多くの帝国の標的となってきた。
過去10ヵ月間にシリアに流入した投資額が約280億ドルに達している。
シリアは援助ではなく投資と生産の道を選んだ…。投資による復興を選んだのは、すべての関係者にとって利益をもたらし、経済協力の新たな道を開くからだ。
不動産分野は戦争による破壊の規模から大きな投資機会を生み、需要の高さが一部世界市場並みの価格競争を生んでいる。また、シリアは農業と観光に優れ、地理的・気候的多様性に恵まれ、大きな食料余剰を達成できる潜在力を持つ。さらに、戦略的位置と陸海の石油・ガス資源がある。
サウジアラビアの「ビジョン2030」は同国の枠を超えて地域全体のビジョンである…。最初にサウジアラビアに向かったとき、我々はその鍵を見つけた。同国は繁栄・安定・広範な発展へと進んでおり、これは地域で独自の経験だ。シリアとサウジ、カタール、UAE、トルコ、エジプト、イラクの成功するアラブ諸国との統合が、包括的なアラブ経済サイクルを形成するだろう。
私はシリア国民に賭けている…。過去14年間、この国民は苦しみ、何度も殺され、戦争はあらゆる家庭の扉を叩いた。それでも信念を失わず耐え抜き、無から勝利をつかんだ。だからこそ、この国民は無からシリアを再建するだろう。
イドリブのような資源の乏しい小さな地域でさえ、我々は意志と決意によってささやかな経済環境を築いた。援助は怠惰を生むが、労働と投資は建設の文化を生む。
どんな国にとっても真の資本とは人材である。資源があっても生産的な知性がなければ浪費されるが、生産できる頭脳があれば富を創造できる。
シリアには訓練された人的基盤と多様な自然資源があるため、援助に頼らず持続的な発展経済を築ける。投資を通じて互いに助け合い、誰もが勝者となることを望む…。シリアが誰かの負担になるのではなく、自らの力で立つことを望む。
私は人生の半分を、そして魂を、シリア国民を圧政から救うために捧げてきた。残りの人生も、強く立ち上がるシリアを見るために捧げる覚悟だ。
今日、シリアは自らの手で自らを再建しつつあり、地域経済の強国として本来の地位を取り戻すだろう。
我々は在外居住者らを呼び戻し、祖国建設に参加させなければならない。未来は有望であり、シリアは最短期間で復興を果たす能力を持つ。地域的・国際的水準で均衡の取れた経済的地位を占め、数年以内に経済的に主要国の一員となるだろう。
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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領、サウジアラビア・アルマライ社のナーイフ・ビン・スルターン・アール・サウード会長と会談した。
会談には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、シリア投資庁のタラール・ハラーリー長官が同席した。
大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領、サウジアラビア公的投資基金(PIF)のヤズィード・ハミード副総裁、サウジ通信会社(STC)のアルヤーン・ワティード最高経営責任者およびムウタッズ・アンカリー投資最高責任者と会談した。
会談には、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ハイカル通信情報技術大臣が同席した。
大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、サウジ仏銀行(BSF)のマーズィン・ルマイフ取締役会会長氏、開発銀行アブドゥルマリク・ハキール会長と会談した。
会談にはシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ニダール・シャッアール経済産業大臣、ムハンマド・ヤスル。バルニーヤ財務大臣が同席した。
大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領、イスラーム開発銀行グループのムハンマド・ジャースィル総裁と会談した。
会談には、シャッアール経済産業大臣、バルニーヤ財務大臣が同席した。
大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、サウジ・シリア経済評議会ムハンマド・アブー・ナイヤーン議長と会談した。
会談には、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、シャッアール経済産業大臣、バルニーヤ財務大臣が同席した。
大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、サウジアラビアのアブドゥッラー・スワーハ通信情報技術大臣と会談した。
会談には、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ハイカル通信・情報技術大臣が同席した。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…