シリア民主軍は、同軍がティシュリーン・ダム郊外でシリア軍をロケット弾攻撃したとのシャルア移行期政権の主張は虚偽だと発表(2025年10月30日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、以下の通り発表した。

ダマスカス政府(アフマド・シャルア移行期政権)の国防省は昨日(29日)、(アレッポ県の)ティシュリーン・ダム郊外で国防省所属の兵士がロケット弾攻撃を受けたとして、虚偽かつ根拠のない形で我々の部隊に責任を押し付けた。
しかしこの主張は全くの虚偽であり、シリア民主軍報道センターが入手した現場映像および写真によって、事実関係が完全に否定されている。
我々のセンターが入手した映像には、ティシュリーン・ダム郊外にあるダマスカス政府軍の支配地域内の軍事拠点付近で、昨日、地雷の爆発により死亡した複数の兵士の遺体を搬送する様子が映っている。
映像では、遺体の損傷が下方から直接受けたものであることが明確に示されており、爆発が兵士の足元直下で垂直的に発生したことを裏付けている。
これは外部からのロケットや砲弾による攻撃ではなく、内部に埋設された地雷の爆発であることを決定的に証明するものである。
また、遺体の搬送作業がいかなる防護措置も取られずに行われていることからも、対向側に敵勢力が存在しなかったこと、また直接的な攻撃意図が皆無であったことが明らかである。
正確な情報によれば、爆発を引き起こした地雷は、ダマスカス政府に所属する部隊自身が以前に軍事拠点周囲に埋設したものであり、部隊間の連携不足と怠慢により、最終的に自軍の兵士を死に至らしめたものである。
ダマスカス政府の国防省は、この事件の責任を虚偽の物語と根拠のない非難を通じて我々に押し付けることによって、自らの現場での失策を隠蔽し、誤情報と捏造による扇動的な手法を継続しているにすぎない。
シリア民主軍は、真実を公に伝えるうえで誠実さと透明性を完全に遵守しており、報道機関に対し、政府発表による誤情報に惑わされることなく、確証ある現場証拠に基づいて報道するよう強く求める。

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北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)は31日にフェイスブックを通じて声明を出し、ラッカ県麻薬取締局が10月30日、麻薬の使用および販売に関与した容疑で2人を逮捕したと発表した。

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北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)は11月1日にフェイスブックを通じて声明を出し、ダイル・ザウル県麻薬取締局が10月30日、2回の作戦を実施し、麻薬取引・販売に関与した3人を逮捕、所持していた多種類の麻薬を押収したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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