トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、IISSマナーマ・ダイアローグ2025の第4全体会合の対話討論に登壇し、レバント地域における米国の政策について語った。
ザ・ナショナルによれば、バッラク大使の主な発言は以下の通り。
イスラエルの見方では、ヒズブッラーは再武装を進めており、だからこそ、レバノンがイスラエルに撤退してほしいと言っても、実現し得ないのだ。レバノン側は停戦とイスラエルの撤退を求めているが、イスラエルの立場ではヒズブッラーがベカーア渓谷一帯に沿って再建を進めているという。レバノン側、レバノン軍LAF、そしてイスラエルとの間で意見の食い違いがあり、これが問題の核心なのだ。
誰が正しいのか? 米国ではない。我々は独自の情報収集をしているわけではなく、通訳のような立場だ。レバノンはイスラエルと直接対話をしないため、米国がその仲介を務めているのだ。
両国(レバノン・イスラエル)間の直接対話が必要だ。
話は単純だ。レバノンが何をしたいかは自由だが、エルサレムかテルアビブで、シリアを交えた形で対話する道筋は明確だ。シリアはその道を示しており、先に到達するだろう。レバノンはそれに追随するかどうかを選べばよい。イスラエルはそれに対応するだけです。米国は関与しない。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…