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マジャッラ:シャルア暫定大統領、ハッターブ内務大臣をアル=カーイダ制裁委員会のリストから削除することを定めた米国作成の安保理決議案を入手(2025年11月5日)

マジャッラは、アフマド・シャルア暫定大統領、アナス・ハッターブ内務大臣を国連安保理のアル=カーイダ制裁委員会(安保理決議第1267号委員会)のリストから削除することを定めた、米国が作成した安保理決議案を入手したと伝えた。

決議案の内容は以下の通り:

決議草案の本文(最終版)

国連安全保障理事会は、これまでに採択されたシリア・アラブ共和国に関する決議、およびダーイシュ(イスラーム国)・アル=カーイダに対する制裁制度に関する決議(1267号〔1999〕、1989号〔2011〕、2178号〔2014〕、2253号〔2015〕、2368号〔2017〕、2396号〔2017〕、2462号〔2019〕、2664号〔2022〕、2734号〔2024〕、2761号〔2024〕など)を想起し、また2015年の2254号決議に掲げられた原則と目的を再確認する。

さらに、シリア・アラブ共和国が人道支援への完全・安全・迅速かつ妨げのないアクセスを確保し、「テロとの戦い」において外国人戦闘員、ダーイシュ、アル=カーイダおよびそれに関連する個人・団体と戦うことを約束したことを歓迎し、シリアの主権・独立・統一・領土の保全を強く支持する。

理事会はまた、長期的な復興・安定・経済発展を促進する意向を表明し、その努力がダーイシュおよびアル=カーイダに対する制裁制度の一貫性と効果を損なわないことを確認する。

理事会は、人権保護、麻薬対策、移行期司法、非拡散、化学兵器廃絶、地域の安全と安定、シリア人主導・シリア人所有の包括的政治プロセスを促進するとのシリア政府の表明を歓迎し、これらのすべての義務の履行を期待する。

理事会は、国連憲章第7章に基づき行動するものとして、以下を決定する。

1. ダーイシュおよびアル=カーイダ制裁リストに記載されたアフマド・フサイン・シャルア(QDi.317)およびアナス・ハサン・ハッターブ(QDi.336)の名を削除する。
2. 本件に関して引き続き審議を継続する。

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ロイター通信も、米国が同決議案を安保理に提出したと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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