陸路海路出入国管理総局は前政権の軍事情報局パレスチナ課発行の出頭要請書の写真がSNSで拡散されたことについてシステム稼働上のミスと説明(2025年11月20日)


陸路海路出入国管理総局のマーズィン・アッルーシュ障害局長は、Xを通じて、アレッポ県のバーブ・ハワー国境通行所で、一部のシリア人入国者に対して発行された、前政権の軍事情報局パレスチナ課発行の出頭要請書の写真がSNSで拡散されたことについて、「不正確なものだ」と綴った。

アッルーシュ局長によると、出頭要請書は、陸路海路出入国管理総局ではなく、内務省が所管する手続きだとしたうえで、過去数ヵ月にわたり国境通行所で内務省のシステムとは異なる独自の通行システムを利用し、出入国の管理を行い、現在は内務省と連携してシステムの全面的な更新作業を行い、数日前にトルコとの国境通行所でも新システムへの切り替えが完了していた。

だが、新システムの稼働開始に際して、一部の旅行者の記録に、前政権の治安機関、軍、諜報機関によって発行されていた出頭要請書、逮捕・指名手配書、財務・刑事・司法機関が発行した古いデータが表示され、入国者に混乱を招いたという。

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なお、アナス・ハッターブ内務大臣は18日、Xを通じて、当局が前政権時代のデータベースから犯罪記録など約15万件のデータを削除したと発表、渡航手続きの円滑化を進めていると発表した。

今回の削除は、3月に内務省が発出した決定第20号の継続措置であり、同決定に基づく削除件数は4,850,719件に達しているという。

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内務省(フェイスブック)によると、前政権下の移民旅券データベースにおいて、旅行禁止対象者として登録されていた何百万人分のデータを削除し、市民の渡航手続を容易にし、渡航にかかる申請処理を迅速化する措置を講じたと発表した。

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