フランス在住のシリア人女性作家のサマル・ヤズバク(ヤズベク)氏は、『ル・モンド』に記事を寄稿し、「シリアのアラウィー派は集団的懲罰を受けている」と強調した。
ヤズベク氏は記事のなかで、3月にシリア沿岸部でアラウィー派に対して行われた「虐殺」の加害者への裁判は「形式的」で「裁判官や弁護団の一部が同じ違反行為に関与している」と主張、「法律も正義も欠如したイスラーム武装集団によって支配されている」と非難した。
アサド政権崩壊後一時帰国したヤズベク氏は「現地で衝撃的な現実を目の当たりにした」としたうえで、「「民兵」などと呼ばれるイスラーム主義武装集団が治安・軍事面の主導権を握り、アラウィー派を含む住民は国家機関の欠如や保護の弱さに苦しんでいる」と述べ、「ジャブラ市やラタキア市で会ったアラウィー派の住民は、新政府への反乱を噂されているにもかかわらず、ただ平穏に生きたいと願っていた」と代弁した。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…