『アフバール』によると、レバノンのバアス党(アラブ社会主義バアス党レバノン地域指導部)のアリー・ヒジャーズィー書記長は、党名を「国家の旗党」に変更したと発表した。
ヒジャーズィー書記長は、首都ベイルート郊外のグバイリー村(レバノン山地県)の文化センターで記者会見を開き、以下の通り述べた。
今回の名称変更の決定は、立場の転換でも、選択肢からの逸脱でも、世代を超えて受け継いできた不変の原則を放棄するものでもない。
党の基本原則は今なお変わらず、とりわけ占領に立ち向かうこと、国家主権の擁護、社会的正義がその中核である。
抵抗と国民アイデンティティを支持するいかなるアラブ国家とも協力の余地がある。我々はシリアの統合、すなわち国民と領土の統一、そしてとりわけイスラエル占領を筆頭とするすべての占領勢力の撤退を支持する。
この重大な転換点において、我々は闘争者の隊列に立つ以外の選択肢はない。現段階には、現代的で刷新された党が必要だ。我々はこの決断を下した。
同志の中には、この変更に胸の痛みを覚える者がいることも承知している。しかし我々は、先人たちの遺産を守るためにこの決断を下したのだ。
同志や、我々の役割を信じてきた人々に対する歴史的責任が、ためらうことなく闘争の最前線に立つことを我々に課している。あらゆる危険が我々を脅かしているが、それらは我々に立ち上がり、立て直し、より強くなることを求めている。さもなければ、我々は敵に無償の贈り物を与えることになってしまう。
なぜ我々が党旗に杉を用いたのかと問う人々に対して言いたい。それは、我々がこの土地の根から生まれ、その歴史と苦悩の核心から来ているからだ。
ヒジャーズィー書記長によると、来週中にも、党名変更に必要なすべての書類を、レバノンの関係当局に提出する意向であることを付言し、ジョゼフ・アウン大統領、ナウワーフ・サラーム首相、アフマド・ハッジャール内務地方自治大臣に向けて、憲法と法律に基づいた対応と円滑な手続きを求めた。
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