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バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使はシャルア移行期政権への支持を表明しつつ、ダーイシュに対する「テロとの戦い」におけるシリア民主軍を評価、両者の協議再開を求める(2026年1月10日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、Xで以下の通り綴った。

本日、ドナルド・トランプ大統領およびマルコ・ルビオ国務長官を代表し、私はダマスカスでシリアのアフマド・シャルア暫定大統領、アサアド・シャイバーニー外務在外居住者大臣らと会談し、アレッポにおける最近の情勢および、シリアが迎えている歴史的移行期の今後の進路について協議を行った。トランプ大統領は、この瞬間を「新しいシリア」に向けた決定的な機会であると認識している。そこでは、アラブ人、クルド人、ドゥルーズ派、キリスト教徒、アラウィー派、トルクメン人、アッシリア人を含むすべての共同体が、尊厳と敬意をもって扱われ、統治および治安機関への実質的な参加を保障される、統一された国家が実現されるべきである。この機会を踏まえ、大統領は、シリアが前進する「機会を与える」ために、制裁を解除することに同意した。米政府は、シリアの歴史的移行を歓迎し、国家の安定化、国家機関の再建、そして平和・安全・繁栄を求めるすべてのシリア国民の願いを実現するために取り組む、シャルア暫定大統領の下のシリア政府を支持する。米国は長年にわたり、ダーイシュ(イスラーム国)打倒およびシリアの安定促進に向けた努力を支援してきた。これには、不屈の決意作戦や、シリア民主軍との協力関係が含まれる。シリア民主軍の犠牲と献身は、テロリズムに対する持続的な成果を達成するうえで極めて重要であった。こうした文脈の中で、シリア政府は、2025年3月に締結されたSDFとの統合合意へのコミットメントを再確認している。この合意は、クルド人の権利を保全しつつ、シリアの統一と主権を強化する形で、シリア民主軍の部隊を国家機関に統合するための枠組みを提供するものである。しかしながら、この合意の条件に挑戦するかのように見える、アレッポにおける最近の動向は、極めて憂慮すべきものである。我々は、すべての当事者に対し、最大限の自制を行使し、即時に敵対行為を停止し、2025年3月10日および4月1日にシリア政府とシリア民主軍の間で締結された合意に基づき、対話に立ち返るよう強く求める。暴力は、アサド政権崩壊以降に達成された進展を損なう危険があり、いかなる当事者の利益にもならない外部勢力の介入を招きかねない。ルビオ国務長官のチームは、シリア政府とシリア民主軍の間における建設的な関与を促進し、包摂的かつ責任ある統合プロセスを前進させる用意がある。このプロセスは、シリアの統一を尊重し、単一の主権国家という原則を堅持し、正統な単一の国軍という目標を支えるものでなければならない。我々の目標は、主権を有し、統一され、自国民および周辺諸国と平和に共存するシリアであり、そこでは平等、正義、機会がすべての人々に保障される。我々は、シリアの近隣諸国および国際社会に対し、このビジョンを支持し、それを現実のものとするために必要な協力と支援を提供するよう呼びかける。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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