シャルア暫定大統領は2026年政令第13号を発令し、クルド人とその文化的・言語的アイデンティティが、シリア国民およびそのアイデンティティの不可分の一部であることを確認(2026年1月16日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2026年政令第13号を発令し、クルド人とその文化的・言語的アイデンティティが、シリア国民およびそのアイデンティティの不可分の一部であることを確認した。

2026年政令第13号の全文は以下の通り。

共和国大統領
憲法宣言の規定に基づき、
国家の最高利益の要請に鑑み、すべてのシリア国民に対する文化的・市民的権利を承認し、国民的統一を強化する国家の役割と責任に基づき、以下を定める。
第1条 シリアのクルド系市民は、シリア国民の基本的かつ固有の一部を構成し、その文化的・言語的アイデンティティは、多元的で統一されたシリアの国民アイデンティティの不可分の一部をなす。
第2条 国家は文化的および言語的多様性を保護することを約束し、国家主権の枠内において、クルド系市民が自らの遺産および芸術を継承・発展させ、母語を発展させる権利を保障する。
第3条 クルド語は国家言語の一つとみなされ、クルド人が相当数を占める地域においては、選択科目または文化・教育活動の一環として、公立および私立学校での教授を認める。
第4条 ハサカ県において1962年に実施された国勢調査に起因する、すべての例外的な法律および措置は廃止され、無登録者を含む、シリア領内に居住するすべてのクルド系出自の住民にシリア国籍を付与し、権利および義務において完全な平等を保障する。
第5条 ナウルーズ(3月21日は、春と友愛を象徴する国家的祝日として、シリア・アラブ共和国全土における有給の公式休日とする。
第6条 国家の報道機関および教育機関は、包摂的な国家的言説を採用するものとし、民族的または言語的理由によるいかなる差別や排除も法律により禁止される。民族的扇動を行う者は、現行法に基づき処罰される。
第7条 関係する各省庁および機関は、本大統領令の規定を実施するために必要な実施要領を、それぞれの所管において発出するものとする。
第8条 本大統領令は官報に掲載され、公布の日から施行される。
アフマド・シャルア
シリア・アラブ共和国大統領
ダマスカス
ヒジュラ暦1447年ラジャブ月27日
西暦2026年1月16日

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、クルド人に向けてビデオ声明を発表、2026年政令第13号を発令したことを告知するとともに、クルド人に対して分断を煽る言説を信じないよう呼びかけるとともに、安全な帰還と、すべての国民を包摂する一つの祖国としてのシリア建設に全面的に参加するよう要請した。

声明の全文は以下の通り。

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
全能なるアッラーはこう仰せになった。「われらはあなたがたを種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである」。アッラーは、出自や民族的帰属よりも、正しさと敬虔さを高く掲げられた。よって、アラブ人であれ、クルド人であれ、トルコ人であれ、その他いかなる者であれ、民族による優劣はなく、ただ神への畏敬と人としての正しさのみが価値を決めるのである。
わがクルドの同胞、サラーフッディーンの子孫たちよ。
我々がクルドの同胞に害を加えようとしているという言説を決して信じてはならない。アッラーにかけて言うが、あなた方に害を及ぼす者は、審判の日まで我々の敵である。あなた方の生は我々の生であり、我々が望むのは、国と民の安寧、発展、復興、そして祖国の統一にほかならない。この善から、誰一人として排除されることはない。
私は本日、クルドの同胞のために、彼らの権利といくつかの特性を法律によって保障する特別な大統領令を発する栄誉を担った。
私は、強制的に故郷を離れたすべての人々に対し、武器を捨てること以外にいかなる条件もなく、安全に帰還するよう呼びかける。
そして、この祖国の建設に積極的に参加し、その安全と統一を守るよう皆さんを招く。それ以外の道は退けよう。
成功を授けるのはアッラーである。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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