アレッポ県のムハンマド・アッカード知事は、共同通信(8月21日付)と会見し、ダーイシュ(イスラーム国)によると思われる日本人の拉致に関して、「ダーイシュから捕虜交換の要請があれば、解放に向けて支援する用意がある」と述べ、釈放に向けた協力の意思を示した。
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『読売新聞』(8月23日朝刊)は、ダーイシュ(イスラーム国)によって拉致されたとされる日本人男性と行動をともにしていたというイスラーム戦線メンバーが、この男性の解放に向けた直接交渉を開始したことを明らかにしたうえで、「解放条件が身代金なのか捕虜交換なのかは不明だが、我々は要求に応える準備がある」と語ったと報じた。
このメンバーによると、拉致されたとされる男性は現在、ダーイシュが制圧するアレッポ県バーブ市で拘留されていると見られるという。
しかし、『読売新聞』(8月23日夕刊)は、ダーイシュと直接交渉を始めたとするイスラーム戦線メンバーが22日、「ダーイシュとの戦闘が激化して状況が急変し、交渉は進まなかった」と明かした。
このメンバーによると、イスラーム戦線はバーブ市にメンバー4人を派遣し、当初は電話で交渉を始めたという。
だが、22日からバーブ市一帯での戦闘激化を受けて、予定されていたイスラーム戦線とダーイシュの代表の面会は中止されたという。
なお、イスラーム戦線メンバーがバーブ市で収集した情報によると、拉致された男性は「拘束時に顔や体にけがを負ったが、無事のようだ」という。
共同通信2014年8月22日、『読売新聞』2014年8月23日などを参照。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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