国内の暴力:ヌスラ戦線がUNDOF隊員を拉致(2014年8月30日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ゴラン高原のルワイヒーナ村一帯で早朝、UNDOFがシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

これ関して、フィリピンのヴォルテル・ガズミン外務大臣は、記者団に対して文書で、UNDOFに所属するフィリピン軍部隊72人がゴラン高原の拠点2カ所に分かれて孤立、うち拠点1カ所に駐留していた部隊は脱出したが、もう一つの部隊が攻撃を受けていることを明らかにした。

また、『ハヤート』(8月31日付)は、国連高官の話として、ゴラン高原の非武装地帯で孤立していたUNDOFフィリピン軍部隊隊員72人のうち32人が、ヌスラ戦線などからなる武装集団との戦闘の末に、無事脱出したことを明らかにしたと報じた。

ヌスラ戦線らは27日にフィリピン軍部隊を包囲し、武器の引き渡しと降伏を求めているが、フィリピン軍部隊はこれを拒否しているという。

AFP, August 30, 2014、AP, August 30, 2014、ARA News, August 30, 2014、Champress, August 30, 2014、al-Hayat, August 31, 2014、Kull-na Shuraka’, August 30, 2014、al-Mada Press, August 30, 2014、Naharnet, August 30, 2014、NNA, August 30, 2014、Reuters, August 30, 2014、SANA, August 30, 2014、UPI, August 30, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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