諸外国の動き:NATOはダーイシュ掃討に直接介入せず(2014年9月5日)

英国のニューポートで開催されていたNATO首脳会議は、有事の際に迅速に展開する数千人規模の即応部隊の新設を柱とする宣言を採択し、閉幕した。

ダーイシュ(イスラーム国)については、NATO全体としては軍事介入は行わず、掃討作戦に関与する米国、英国など主要国の調整や、シリア、イラクから帰国するダーイシュ戦闘員についての情報交換を行うことが確認された。

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イラクでのダーイシュ(イスラーム国)の打倒に向けた「有志連合」の外相・国防相級会合がNATO首脳会議の会場となっていた英国ニューポートで開催された。

米英が議長を務め、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、トルコ、オーストラリア、カナダ、デンマークの10カ国が参加した。

会議後にジョン・ケリー米国務長官とチャック・ヘーゲル米国防長官は声明を読み上げ、「有志連合」が、イラク政府への軍事支援、外国人戦闘員の流入阻止、ダーイシュの資金源遮断などをめざすと発表するとともに、9月半ばに開催される国連総会でダーイシュに対抗するための国際的な同盟を結成することを呼びかけた。

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バラク・オバマ米大統領は、英国のニューポートで開催されていたNATO首脳会議閉幕後の記者会見で、イスラーム国との(ダーイシュ)を掃討するための「国際的な同盟」に関して、欧米諸国が地上部隊を派遣することはないとする一方、「NATO加盟国はイスラーム国との戦いの準備はできていると確信している」と述べた。

AFP, September 5, 2014、AP, September 5, 2014、ARA News, September 5, 2014、Champress, September 5, 2014、al-Hayat, September 6, 2014、Kull-na Shuraka’, September 5, 2014、al-Mada Press, September 5, 2014、Naharnet, September 5, 2014、NNA, September 5, 2014、Reuters, September 5, 2014、SANA, September 5, 2014、UPI, September 5, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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