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ヒムス県では、『ハヤート』(5月21日付)などによると、クサイル市の奪還をめざすシリア軍の総攻撃が続いた。
シリア人権ネットワークによると、シリア軍はヒズブッラーの「陸空」からの支援を受けて、クサイル市の奪還をめざしているという。
シリア革命総合委員会によると、「日曜日(19日)早朝から、戦闘機がクサイル市に弾幕を雨のように降らせ、同時に重火器による砲撃が行われている」という。
AFP(5月20日付)は、軍消息筋の話として、軍がクサイル市の南部、東部、中部を制圧、北部にむけて進軍を続けているという。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(5月20日付)に対して、19日から続くクサイル市での戦闘で、ヒズブッラーの「エリート部隊戦闘員28人が死亡、70人以上が負傷した」と伝えた。
また同監視団によると、19、20日の戦闘で、反体制武装集団の戦闘員56人も死亡したという。
『ハヤート』(5月21日付)は、ヨルダンの首都アンマンを拠点とする反体制活動家の話として、クサイル市での戦闘でヒズブッラーの戦闘員約30人、シリア軍兵士および「シャッビーハ」20人が死亡した、と伝えた。
「レバノンの声」ラジオ(5月20日付)は、クサイル市での戦闘で死亡したとされるヒズブッラーの戦闘員15人の身元が判明したとして、その氏名を公開した。
一方、SANA(5月20日付)は、クサイル市東部で、軍が反体制武装集団を殲滅し、治安と安全を完全回復し、同市内で引き続き、反体制武装集団の拠点・アジトの掃討を続け、複数の戦闘員、装備を破壊したと報じた。
また、SANA(5月20日付)は、反体制武装集団が使用していたイスラエル軍の車輌を破壊・捕獲した、と報じた。
しかし、イスラエル軍報道官は、CNN(5月20日付)に対して、クサイル市での戦闘でシリア軍が捕獲したとされるイスラエル軍車輌に関して、「10年前に軍役を終えた車輌」だとしたうえで「チープなプロパガンダ以外の何ものでもない」と批判した。
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同じく、ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市を軍が砲撃した。
一方、SANA(5月20日付)によると、ヒムス市ジャウラ・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ワアル地区、ブワイル市、スッカラ市、アクラブ町、タッルドゥー市、カフルラーハー市、サムアリール村、タルビーサ市、ガビーブ農場、ラッフーム村、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団の追撃・攻撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(5月20日付)によると、バルザ区およびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、使徒末裔大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアイン・キルシュ地区で、反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発したが、死傷者は出なかった。
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ダマスカス郊外県では、SANA(5月20日付)によると、ドゥーマー市、アドラー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(5月20日付)によると、ダルアー市、タッル・ムタウワク市、バイト・ジン農場、スィヒム・ジャウラーン市、ハイト村、ナーフィア村、シャブラク村、シャジャラ町、タッル・ムヒッス市、タスィール町、ジャムラ村、マアルバ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(5月20日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル市、アナダーン市、バヤーヌーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(5月20日付)によると、マアッラトミスリーン市、サルミーン市、ビンニシュ市、ヒルバト・ジューズ市、カフルハーヤー村、アルバイーン山、ラーム・ハムダーン市、クマイナース村、サラーキブ市、タフタナーズ市、シャビーバ軍事基地周辺、アリーハ・マストゥーマ街道などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(5月20日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
スペインのマドリードで、スペイン外務省主催のもと、国民成長党が「シリア国民協議会合」を開催し、反体制組織の代表、活動家らが参加した。会合は2日間の予定。
国民成長党は、シリア国内で活動する野党で、ザーヒル・サアドッディーンが党首を務める。
国内の野党・反体制組織と在外の活動家が一同に回するのはきわめて異例。
アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)
アブドゥルカーディル・キターニー(ヒクマ・アラブ・イスラーム研究フォーラム事務局長)
ムハンマド・アブー・フダー・ヤアクービー
アフマド・ムハンマド・アリー・サーブーニー
ムハンマド・ハーッジ・アリー(シリア自由国民軍、少将)
ムハンマド・ファーリス(自由シリア軍、少将)
ムハンマド・サウーディー(自由シリア軍、少将)
マーリク・クルディー(自由シリア軍、大佐)
バドルッディーン・ビラール(無所属裁判官評議会)
マーズィン・シャイハーニー(シリア解放戦線)
イブラーヒーム・クーキー(シリア革命調整連合、ダマスカス郊外県の革命組織)
マフムード・バーディンジャキー(アレッポ県の革命組織)
ウマル・サイイド・ユースフ(平和的革命組織)
サルマーン・ハーッジ・フサイン(クルド人調整)
シブリー・アトラシュ(ドゥルーズ派アミール)
ファーイク・フワイジャ
ムハンマド・トゥルカーウィー(トゥルキー部族)
ナブラース・ムハンマド・ファーディル
ヤフヤー・カドマーニー(ビジネスマン)
アブドゥルファッターフ・カリーム(ビジネスマン)
ファフル・カールー(ビジネスマン)
イブラーヒーム・イブラーヒーム・バーシャー(シリア・クルド国民評議会)
アリー・マフフード
ガヌーワ・シハーダ(在外シリア人連合事務局)
ムハンマド・アール・ラシー(ビジネスマン)
ムハンマド・バッサーム・マリク(民主主義のためのシリア人)
フサーム・ミールー(シリア民主世俗主義諸勢力連立総合調整役)
リファーア・アクラマ(革命組織)
ニザール・ヒラーキー(シリア革命反体制勢力国民連立カタール代表)
アフマド・ジャルバー(シリア革命反体制勢力国民連立)
ギヤース・ハワーリー(シリア革命反体制勢力国民連立、地元評議会)
サラーフッディーン・ビラール(国民変革潮流)
ナースィル・ハリーリー(公務員国民自由連合)
ワリード・ズウビー(未来建設者潮流、ビジネスマン)
アナス・アスマル(シリア革命反体制勢力国民連立リビア代表)
ムハンマド・ムスラト(シリア国民評議会)
ハーズィム・ナハール
サービト・イバーラ(在外シリア人連合代表)
ファウワーズ・タッルー
アフマド・サミール・タキー(ドバイ・シャルク政治研究センター代表)
ハムザ・ガドバーン
マフムード・マルイー(民主主義のためのシリア人潮流)
ニダール・ハッルーク(在外シリア人連合支援局長)
ムハンマド・ジャウナ(在外シリア人連合ドイツ支部長)
(参加予定者)
ナウワール・スィバーイー(シリア国民評議会)
イマード・ナッダーフ(シリア国民評議会)
ヒシャーム・ムナッジド
ジャマール・カールスリー
アムル・サーディク・ジャラール・アズム
(実行委員会)
ザーヒル・サアドッディーン(国民成長党)
ムハンマド・アフマド・バルムー(国民成長党)
ナースィル・ウマル(国民成長党)
ウマル・シャアバーン(国民成長党)
アフマド・カービール(国民成長党)
マフムード・カイラーニー(国民成長党)
ウマル・アウダ・カイラーニー(国民成長党)
アンマール・ナッハース(国民成長党)
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自由シリア軍合同司令部中央広報局(ファフド・ミスリー)は緊急声明を出し、クサイル市でのシリア軍の攻勢に関して、ヒズブッラーのムスタファー・バドルッディーンが指揮をとっていると主張した。真偽は不明。
ムスタファー・バドルッディーンは、ラフィーク・ハリーリー元首相暗殺事件の主要容疑者の一人。
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カタール日刊紙『アラブ』(5月20日付)は、ダイル・ザウル県の信頼できる複数の消息筋の話として、カアカーア旅団が、自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐暗殺未遂事件の実行犯複数名を逮捕した、と報じた。
同報道によると、実行犯は約20人からなり、その長はアサド政権を支持する著名な人民議会前議員の息子が務めているのだという。
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『ワタン・アラビー』(5月20日付)は、リビア政府が3月30日付で、アナス・アスマルをシリア革命反体制勢力国民連立のリビア代表(大使)就任を認証したと報じた。
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パリに本部を置く自由シリア軍合同司令部中央広報局は声明を出し、クサイル市での「死の壁」作戦の一連の作戦により、大きな成功を収めたと発表した。
声明によると、19日に行われた一連の作戦により、ヒズブッラーの戦闘員50人以上を殺害、100人以上を負傷させた、という。
米ホワイト・ハウスは声明を出し、バラク・オバマ米大統領がレバノンのミシェル・スライマーン大統領と電話会談し、シリア情勢などを協議したと発表した。
声明によると、この電話会談で、両国大統領は、シリア情勢へのレバノンの不関与政策をすべての当時者が尊重すべきだという点で意見の一致を見たという。
その一方、オバマ大統領は、シリア国内でのヒズブッラーの活動活発化への懸念を強調、それがレバノン政府の不関与政策と矛盾していると指摘した、という。
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米国務省のパトリック・ベントレル報道官は、クサイル市での戦闘に関して「ヒズブッラーのシリアへの直接関与と、アサド体制支援において基本的役割を果たしていることを厳しく非難する」としたうえで、ヒズブッラーが「国境地帯のシリアの村々の占領」を行おうとしていると批判した。
またアサド政権が「バーニヤースやバイダーのスンナ派を標的とすることで宗派的な亀裂」を助長しようとしていると断じた。
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カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長は、ドーハ・フォーラムの開会式でシリア情勢に触れ、「シリア国民の革命は3年目を迎えたが、流血の紛争を停止させるための明確な地平は見えない」としたうえで、紛争がアサド政権が「軍事的解決に固執している結果」だと非難する一方、「国際社会の影響力のある国がシリアでの悲劇を停止させるために動こうとしない」と批判した。
AFP, May 20, 2013、Alarabia.net, May 20, 2013、al-ʻArab, May 20, 2013、CNN, May 20, 2013、al-Hayat, May 21, 2013、Kull-na Shuraka’, May 20, 2013、Kurdonline, May 20, 2013、Naharnet, May 20, 2013、Reuters, May 20, 2013、SANA, May 20, 2013、UPI, May 20, 2013、al-Watan al-ʻArabi, May 20, 2013などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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