『ハヤート』(9月25日付)によると、米軍は、23日未明から24日早朝にかけて、シリア国内のダーイシュ(イスラーム国)拠点、武器弾薬庫に対して、無人戦闘機、有人戦闘機で20回にわたり空爆を行った。
攻撃は、ダイル・ザウル県ブーカマール市とイラクのアンバール県カーイム市間を移動中の車輌8輌などに対して行われた。
SANA(9月24日付)も、米軍などからなる有志連合軍がブーカマール市工業地区、ハジャーナ地区などのダーイシュ拠点、検問所10カ所以上を空爆した、と報じた。
SANAはまた、アレッポ県アイン・アラブ市一帯に対しても米軍などが空爆した、と報じた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部のアイン・アラブ市周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
また、アルシャーフ村周辺で、クルド人戦線旅団とジハード主義武装集団がダーイシュと交戦した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(9月24日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、旧空港地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、ARA News(9月24日付)によると、アイン・アラブ市郊外のタッラト・イザーアで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦車を破壊、ダーイシュ戦闘員30人を捕捉した。
一方、SANA(9月24日付)によると、バーブ市、カッバースィーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クッルナー・シュラカー(9月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の貨物車輌4輌が武器・弾薬を積んでラッカ市からダイル・ザイル県方面に向かった。
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シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル市の新ワーリーにチュニジア人戦闘員を任命した。
新ワーリー任命は、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区で前任のワーリーが、シリア人戦闘員による暗殺未遂にあったことを受けた動きだという。
このシリア人戦闘員はダーイシュによって逮捕されたという。
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ハサカ県では、ARA News(9月24日付)によると、カーミシュリー市で、ダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているアイン・アラブ市(アレッポ県)との連帯を訴えるデモが2カ所で行われた。
うちムニール・ハビーブ通りで行われたデモは、シリア・クルド国民評議会の支持者が、ハラーリーヤ地区のデモは民主統一党支持者によって主催された。
AFP, September 24, 2014、AP, September 24, 2014、ARA News, September 24, 2014、Champress, September 24, 2014、al-Hayat, September 25, 2014、Kull-na Shuraka’, September 24, 2014、al-Mada Press, September 24, 2014、Naharnet, September 24, 2014、NNA, September 24, 2014、Reuters, September 24, 2014、SANA, September 24, 2014、UPI, September 24, 2014などをもとに作成。
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