バラク・オバマ米大統領はCBS(9月28日付)のインタビューに応じ、「我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない」と述べる一方、シリアとイラクでのダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大に関して「シリアで起きていたことを過小評価したと思う」と認めた。
オバマ米大統領はシリア情勢に関して次のように述べた。
「シリアはより困難だ。なぜなら米国には現地に有力な同盟者がいないからだ。アサド政権はISISと戦っているが、米国は、国民に対して恐るべき犯罪を行ったアサドを、ヌスラ戦線やいわゆるホラサンとともに…退陣させたいと思っている。同盟国はサウジアラビアで穏健なシリア人戦闘員5,000人を教練しようとしている」。
(穏健な反体制派はいるのかとの質問に対して)「いる。しかし現在、多くの領域を支配していない。ISILとアサド政権の間で板挟みになっている」。
(シリア空爆がアサド政権を利するとの記者のコメントに対して)「分かっている…。我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない。シリア国内のスンナ派地域はアサドが残虐行為を行っていると見ている。世界はそう見ている」。
CBS, September 28, 2014をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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