シリア国内の暴力:ダーイシュがYPGの反撃を受け、アイン・アラブ市内で若干の後退(2014年10月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市東部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で人民防衛隊戦闘員3人が死亡した。

ダーイシュは7日にアイン・アラブ市東部の3地区を制圧し、同市南部への進行を試みたが、人民防衛隊の抵抗に合い、7日晩に制圧していた東部の一部から撤退していた。

ARTA FM(10月8日付)のムスタファー・ウダイ局長は、アイン・アラブ市での戦闘に関して、米軍など有志連合の空爆によって、同市の陥落が回避されているとしつつ、「トルコ当局は武器と戦闘員の入国を認めていない」と批判した。

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線(シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、シャーム自由人イスラーム運動など)と交戦した。

またシリア軍は、アレッポ市カースティールー地区、サイファート村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が、アリー末裔、ハムザ末裔を名乗る武装集団とともに、サフィーラ市近郊の防衛工場機構制圧に向けた作戦「自由人の轟きの戦い」を開始し、同機構周辺の村多数を制圧、シリア軍兵士約70人を殺害したという。

またシャーム自由人イスラーム運動は、サフィーラ市近郊でシリア軍ヘリコプターを撃墜したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市郊外のカッサーラ地方、第6地区などで、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が交戦した。

マサール・プレス(10月8日付)によると、この戦闘で、反体制武装集団はムーリク市近郊のシリア軍戦車大隊基地を制圧した。

また戦闘で、シリア軍側に25人、反体制武装集団側に5人の死者が出たという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

またアサーリー地区・ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市間に迫撃砲弾1発が着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区各所をシリア軍が空爆、子供3人、女性2人を含む8人が死亡した。

一方、シャームプレス(10月8日付)によると、アブー・ハディード村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シャームプレス(10月8日付)によると、ジャースィム市および南部農場地帯、アトマーン村、アトマーン村・タファス市・ヤードゥーダ村街道、インヒル市、ブスラー・シャーム市、マアルバ町、ナワー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ナースィル・サラーフッディーン旅団、ムサンナー大隊、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 8, 2014、AP, October 8, 2014、ARA News, October 8, 2014、ARTA FM, October 8, 2014、Champress, October 8, 2014、al-Hayat, October 9, 2014、Kull-na Shuraka’, October 8, 2014、al-Mada Press, October 8, 2014、Masar Press Agency, October 8, 2014、Naharnet, October 8, 2014、NNA, October 8, 2014、Reuters, October 8, 2014、SANA, October 8, 2014、UPI, October 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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