人民防衛隊がアレッポ市アシュラフィーヤ地区で軍と交戦、またハサカ県では親政権シャッラービーン部族の民兵の検問所を制圧(2013年5月3日)

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国内の暴力

タルトゥース県では、「スンナ派が住むバーニヤース市南部の複数の地区に、アラウィー派のシャッビーハが突入し、逮捕を行った」とシリア人権監視団(駐英)が発表した。

同監視団によると、突入・逮捕は、他県からの避難民が暮らす住居を対象とし、逮捕者は政治治安部に連行されたという。

シリア人権監視団は「バイダー町で、アラウィー派シャッビーハに支援された軍が犯した宗派虐殺を完了すべく、これらの地区(バーニヤース県)で政府軍が宗派虐殺を行う恐れがある」と喧伝した。

またこれと前後して、反体制活動家らがユーチューブなどを通じて、至近距離から撃たれて殺害されたバイダー町の住民だとして、複数の映像をアップした。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダール・カビーラ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月3日付)によると、クサイル市郊外のマシャーリーウ・ジュースィーヤ村、フサイビーヤ市、ドゥースィリーヤ市などで軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またラスタン市、ダール・カビーラ村、ジュースィーヤ村郊外、ニザーリーヤ市、アイン・サーヒナ市、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにヒルバト・ウルード市、マニーヤ市、キースィーン市、タッルドゥー市、ナースィリーヤ村、タルビーサ市、ガントゥー市、ガジャル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、ハワーシュ町での反体制デモに参加した市民をシリア民族社会党の武装したメンバーが殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市郊外のマーリキーヤ村軍検問所を反体制武装集団が襲撃し、複数の兵士を殺害した。

またマンナグ航空基地周辺での戦闘で、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

アレッポ市では、アシュラフィーヤ地区で軍と民主統一党人民防衛隊が交戦し、軍兵士1人が死亡、6人が負傷した。

一方、SANA(5月3日付)によると、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ランクース市で反体制武装集団が軍の検問所を襲撃し、軍兵士多数が死傷した。

この戦闘では反体制武装集団戦闘員1人も死亡したという。

またムライハ市、ダーライヤー市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月3日付)によると、ダマスカス国際空港に向けて反体制武装集団が迫撃砲2発撃ち、空港の燃料庫で火災が発生、また航空機1機が被害を受けた。

同報道によると、砲撃による火災は鎮火され、空港は通常通り営業しているという。

またSANA(5月3日付)によると、イバーダ市、ダーライヤー市、ハラスター市郊外、ドゥーマー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ドゥーマーの楯大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、武器弾薬を押収した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月3日付)によると、タッル・タムル町・カーミシュリー間のヒルバト・イード村で、民主統一党人民防衛隊がシャッラービーン部族(親政権)の民兵の検問所を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(5月3日付)によると、ティジャーラ地区の住宅街に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民1人が負傷した。

またオートストラード・アダウィー地区にも、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民1人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(5月3日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ジャーヌーディーヤ町、ハーッジ・ハンムード市郊外、マアッラトミスリーン市、クマイナース村、ジダール・ブカフルーン市、ビンニシュ市、カフルジャーリス市、タッル・サラムー市、トゥルア市、タフタナーズ市、シャビーバ軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月3日付)によると、ハマー市郊外などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(5月3日付)によると、ナワー市などで軍が反体制武装集団と交戦市、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団によると、国内の複数カ所で「あなた方のレッドラインがシリア人を殺す」金曜日と銘打って、反体制デモが実施され、シリアでの紛争に対する国際社会の対応の悪さに対して抗議が行われた。

反体制デモは、アレッポ県アレッポ市カーティルジー地区、マイサル地区、マルジャ地区、ジャズマーティー地区、スッカリー地区、シャッアール地区、ハイダリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、バーブ市、ハマー県ハマー市ハミーディーヤ地区、バーブ・クブラー地区、カフルズィーター市、ラターミナ町、カルアト・マディーク町、サラミーヤ市、イドリブ県ハーッス村、カフルナブル市、フバイト村、ダルアー県ダルアー市、ヤードゥーダ村、マアルバ町、ガーリヤ市、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ダマスカス県バルザ区、アサーリー地区などで発生したという。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(5月3日付)は、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領(バーニヤース市出身)がバイダー町での軍と反体制武装集団の交戦およびそれに伴い軍が行ったとされる「虐殺」に関して、「目的は紛争を宗派紛争にすることにある…。バイダーに介入したのは軍ではなく、軍によって集められたアラウィー派のシャッビーハだ」と断じたと報じた。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領は、訪問先のサンホセ(コスタリカ)でコスタリカ大統領との会談後の記者会見で、米軍最高司令官として、いかなる選択肢も排除しないとしつつ、「米軍をシリア領内に派遣するというシナリオは、米国、さらにはシリアにとって良いことではない」と述べた。

AFP, May 3, 2013, May 4, 2013、al-Hayat, May 4, 2013、Kull-na Shuraka’, May 3, 2013, May 6, 2013、Kurdonline, May
3, 2013、Naharnet, May 3, 2013、Reuters, May 3, 2013、SANA, May 3, 2013、UPI,
May 3, 2013などをもとに作成。

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