諸外国の動き:イスラーム国戦闘員志願の日本人大学院生に関する捜査続く(2014年10月30日)

『毎日新聞』(10月30日付)は、北海道大学大学院の男子学生(26歳)が、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員になるためシリアへの渡航を計画した事件で、学生が警視庁公安部の事情聴取に対し、「渡航を仲介した元大学教授から、イスラーム国と別の過激派組織の二つを紹介された」と話していることが捜査関係者への取材で分かったと報じた。

公安部は、現地情勢の説明など元教授の助言で計画が具体化していったとみて詳しい経緯を調べているという。

捜査関係者などによると、学生は4月頃、秋葉原の古書店でシリアでの求人の張り紙を見て、渡航を考えるようになった。

その後、古書店運営会社の役員で杉並区の一軒家で共同生活をしていた30代の男性から元同志社大教授の中田考氏を紹介されたが、その際、中田氏から「イスラーム国かヌスラ戦線なら紹介できる」と説明されたという。

学生は当初からイスラーム国で戦闘員になることを希望していたため、イスラーム国への参加を選んだとみられるという。

『毎日新聞』2014年10月30日付けをもとに作成。

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