米国防総省高官は、『フォーリン・ポリスィー』(11月6日付)に、5日深夜から6日未明にかけて、米国など有志連合が、イドリブ県サルマダー市一帯のホラサンと思われる組織の司令部を空爆したことを明らかにした。
Fox News(11月6日付)などによると、空爆は、無人戦闘機によって行われ、ホラサンのメンバーで爆発物製造の専門家とされるフランス人1人(ダヴィッド・ドルゲオン(David Drugeon)氏)が死亡したという。
またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は県内のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動拠点に対しても空爆を行った。
この空爆で、ヌスラ戦線メンバー6人が死亡したという。
同監視団によると、有志連合はこのほかにも、ラッカ県内のイスラーム国(拠点)に対しても空爆を行った。
しかし、SANA(11月6日付)は、シリア軍が、ワーディー・サフリーン、ザーウィヤ山でヌスラ戦線の武器弾薬庫複数カ所を破壊したと報じた。
これに関して、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム戦線の双方はツイッターなどで声明を発表し、有志連合の空爆を受けたことを認めた。
なお、クッルナー・シュラカー(11月6日付)は、複数の現地活動家の情報として、有志連合が空爆したのは、ハーリム市、バーブ・ハワー村、サルマダー市、ビンニシュ市、バスカラー村のヌスラ戦線拠点、武器庫、ムハーミーンのシャーム自由人イスラーム運動の拠点だと報じた。
AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、Foreign Policy, November 6, 2014、Fox News, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。
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