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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がアレッポ国際空港やナイラブ航空基地制圧をめざす反体制武装集団と交戦し、アズィーザ市、ジスル・アッサーン村を制圧(奪還)した。
同監視団によると、反体制武装集団は武器弾薬を使い果たし、撤退したという。
またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区の南部入り口の軍検問所を民主統一党人民防衛隊が襲撃し、兵士5人を殺害した。
このほか、アレッポ市バーブ街道地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アンサーリー地区、スッカリー地区などが軍の空爆・砲撃を受け、同市郊外のサフィーラ市も砲撃を受けた。
一方、SANA(4月7日付)によると、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、マンナグ村、ダウリーン市、ジブリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷し、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、スッカリー地区、シャイフ・マクスード地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ヒドル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷し、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市、マアルバ町、ザマルカー町、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市に対して軍が空爆を行った。
またSANA革命通信(4月7日付)によると、イバーダ市で軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(4月7日付)によると、軍はウタイバ村、イバーダ市および両市周辺、ハジャル・アスワド市で反体制武装集団の拠点などに対する一連の特殊作戦を行い、拠点を破壊し、戦闘員を殺傷した。
またアドラー市でも、軍が反体制武装集団の残党の追撃を行い、複数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団などによると、ジャウバル区、カーブーン区、タダームン区に対して軍が砲撃を加えた。
またマサーキン・バルザ地区で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。
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ハマー県では、シリア人権監視団などによると、ヒルブナフサ村での砲撃によって、一家5人を含む6人が死亡した。
一方、SANA(4月7日付)によると、ヒルブナフサ村で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
またハマー市バーブ・キブリー地区で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員5人を殺害した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団などによると、第17師団本部周辺で、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。
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ヒムス県では、SANA(4月7日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(4月7日付)によると、スッカリーヤ町、ファルズ村、ズライク村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点に対する特殊作戦を行い、サウジ人戦闘員などを殲滅した。
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イドリブ県では、SANA(4月7日付)によると、ビダーマー町、マアッラト・ヌウマーン市、ブカフルーン市、ナイラブ村、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール市、ダイル・サンバル村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(4月7日付)によると、シャイフ・マスキーン市で軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷した。
軍武装部隊総司令部は声明を出し、4月6日に、ダマスカス郊外県の東グータ地方全域を掌握し、同地方および同県の他の地域において、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団の残党の追撃を続けていると発表した。
同声明によると、東グータ地方の掌握は、ダーライヤー地方での軍事的成功(サイイダ・サキーナ・モスクなどの奪還)に続くものだという。
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SANA(4月7日付)は、タルトゥース県タルトゥース市のコルニーシュ地区で、バアス党結党記念日に合わせて、紛争での犠牲者を追悼する集会が催され、多数の市民が参加した、と報じた。
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『ワタン』(4月7日付)は、開発輸出促進委員会の研究報告書を抜粋し、シリア貿易額が紛争の影響で大幅に減少していると報じた。
同報道によると、2012年の輸出額は前年より97.4%減少し、1億8,500米ドルにとどまった(2010年の輸出額は、113億5,000万ドル、2011年は72億1,000ドル)。
また輸入額も前年より78.4%減少し、35億8,000ドルにとどまった(2011年の輸入額は165億7,000ドル)。
ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月8日付)が、民主統一党とアラブ系部族民兵の間の緊張が高まっていると報じた。
同報道によると、民主統一党の要員がアラブ人が多く住むアズィーズィーヤ地区入り口に検問所の設置作業を終え、同地区とサーリヒーヤ地区を隔てる街道に撤収するやいなや、アラブ系部族の民兵がアズィーズィーヤ地区内の国立病院、水利機構を制圧し、両者の間で小競り合いがあったという。
この小競り合いに対して、軍・治安当局は介入しなかった。
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ハワルニュース(4月8日付)は、アレッポ県北部郊外で活動する軍事評議会司令官らと民主統一党人民防衛隊司令官らが会談し、アイン・アラブ市、アフリーン市に避難するクルド人から「税」を徴収していたハーリド・ヒヤーニーが率いる集団を「革命に寄生し、革命において受け入れられざる人物」と認定することに合意した、と報じた。
アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリーは音声声明を出し、シリアでのイスラーム国家を樹立するために戦うよう呼びかけた。
『タウヒードの言葉をめぐる言葉の統一』と題した声明で、ザワーヒリーは、「シャームにおける我らが民よ、タウヒードのことばをめぐりあなた方は一つにならねばならない。あなた方の戦いをアッラーのため、アッラーのシャリーアの支配のためのものとしよう」と呼びかけた。
また「あなた方が行い得るすべてのことを行い、アッラーのお許しのもと、あなた方のジハードに成果をもたらし、ジハード主義的イスラーム国家を樹立せよ。そしてカリフ制復活の基礎としよう」と強調した。
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イラクのウサーマ・ヌジャイフィー国民議会議長は、『ハヤート』(4月8日付)に対して、「シャームの民のヌスラ戦線やファールーク大隊などといった武装集団は、アサド政権に対するシリア革命全体の周縁を構成しているに過ぎない…。国家を運営することなどできない」と述べた。
ヌジャイフィー議長は「この二つの組織は革命家たちの5%を占めるに過ぎず、限られた地域でしか活動していない。これに対して、より活発で強力な役割は革命大衆によって担われており、彼らはタクフィール主義思想を持っていないし、他宗派への復讐心もない」と付言した。
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ヨルダン国王アブドゥッラー2世はアンマンでニュージーランドのジェリー・マテパラエ総督夫妻と会談した。
ヨルダン王室が出した声明によると、会談でアブドゥッラー2世は「シリア危機の包括的な政治解決策の案出を支持する」と述べた。
AFP, April 7, 2013、Akhbar al-Sharq, April 7, 2013、Hawarnews, April 8, 2013、al-Hayat, April 8, 2013、Kull-na Shuraka’, April 7, 2013, April 8, 2013、Kurdonline,
April 7, 2013, April 8, 2013、al-Nahar, April 8, 2013、Naharnet, April 7, 2013、Reuters, April 7, 2013、SANA, April
7, 2013、UPI, April 7, 2013、al-Watan, April 7, 2013などをもとに作成。
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