アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と軍および人民防衛隊が交戦(2013年4月1日)

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国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区東部で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と、軍および民主統一党人民防衛隊が交戦を続け、戦火はブスターン・バーシャー地区にも及んだ。

SANA(4月1日付)によると、軍はアレッポ市ジャンドゥール地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・マクスード地区の反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、アナダーン市、マッルアナーズ市、マンナグ村、アンジャーラ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、反体制勢力筋によると、自由シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線の協力のもと、クワイリス航空基地制圧に向けた侵攻を開始した。

これに対し、SANA(4月1日付)は、マンナグ航空基地周辺で軍が反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を実行し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、マダーヤー町などが軍の空爆・砲撃を受け、避難民家族を含む20人以上が死亡した。

一方、SANA(4月1日付)によると、イフスィム町、シーシュナーン村、サルジャ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、カフルワジーン市、バルーマー市郊外、ジスル・種グール市、カフルディーン市、カストゥーン村、サルミーン市・ビンニシュ市分岐点、アブ-・ズフール市、タッル・サラムー市、バラーギーティー村、ハーン・シャイフーン市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町、第49防空大隊基地周辺、タファス市などに軍が空爆を行った。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区のアブドゥッラウーフ・サイード学校裏で即席爆弾が爆発し、子供ら複数の市民が負傷、同地区に近いアッシュ・ウルール地区では、軍と反体制武装集団が交戦した。

これに関して、SANA(4月1日付)は、ルクンッディーン区のバルニーヤ街道で反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が負傷し、またアッシュ・ウルール地区でも、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷したと報じた。

さらに、バーブ・シャルキー地区に近いカスバ地区にも迫撃砲が着弾したが、死傷者はなかったという。

このほか、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月1日付)によると、アドラー市、ウタイバ村、ダーライヤー市、ヤルダー市、ナジュハー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、サイイダ・ザイナブ町、ダーライヤー市、アーリヤ市郊外、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団に対して特殊作戦・追撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月1日付)によると、ワーディー・シーハーン村、グナイミーヤ村、スッカリーヤ町、カスブ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線(ザイド・ブン・ハーリサ大隊)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月1日付)によると、クサイル市郊外、ラスタン市郊外、タルビーサ市、タッルダハブ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、複数の反体制勢力筋が、自由シリア軍がブーカマール市に近い油田地帯を制圧したと主張した。

国内の動き

ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂で、反体制武装集団の迫撃砲の着弾で死亡した犠牲者を追悼する集会が行われ、教員、職員、学生が参列した。

SANA(4月1日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、シリア国内の死者数が2013年3月だけで6,000人に達したと発表した。

1ヶ月での死者数は過去最高で、2011年3月以降の死者数総計は約70,000人に達しているという。

3月の犠牲者の内訳は、アブドゥッラフマーン代表によると、民間人が3,480人、うち子供が298人、女性が291人、反体制武装集団戦闘員が1,400人。

また離反兵は86人、軍兵士(国防隊メンバーを含む)は1,464人が犠牲となり、身元不明者数は387人、身元不明の戦闘員(外国人)死者数は588人だという。

ロンドンを拠点とする反体制組織であるシリア人権監視団は、民間人の犠牲者3,480人のなかに武装集団戦闘員を含める一方で、政府側の民兵である国防隊メンバーは民間人ではなく、軍兵士に加えることで、反体制勢力側の民間人の犠牲者を多く、政府側の民間人の犠牲者を少なく見積もっている。

また離反兵の犠牲者数(86人)の少なさから、国内で離反の動きがほとんど起きていない実態がうかがい知ることができる。

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シリア革命反体制勢力国民連立駐英代表でシリア・ムスリム同胞団員のワリード・サフールは『デイリー・テレグラフ』(4月1日付)のインタビューに応じ、「バラク・オバマ米政権が2年以上もシリア危機に介入しないことは、シリア国民への侮辱だ」と非難した。

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反体制組織の「シリア・ドゥルーズ自由人」のシャイフ・アクルは声明を出し、イスラエル軍のドゥルーズ派兵士がシリア領内でドゥルーズ派を保護する任務についているとの一部情報を否定した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部が会合を開き、カタールでのアラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリアの代表として参加したことを「シリアの反体制勢力のさらなる分断をもたらす無責任な行為で…、シリアの統合に危険な影響を与えかねない振る舞い」と批判し、連盟に対して、移行期政府をめぐるコンセンサスが成立し、危機が収束するまで、連盟におけるシリアの代表ポストを空席のままとするよう求めた。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会は声明を出し、シリア領内のクルド人に対して、イラク・クルディスタン地域への移住を行わないよう呼びかけるとともに、避難民のシリアからの流出によって、シリア国内の人口バランスが変動し、クルド人の存在が危機にさらされると警鐘を鳴らした。

レバノンの動き

AFP(4月1日付)によると、シリアのタルトゥース県からレバノンの北部県アッカール郡にマイクロバスで入国したシリア人9人が武装した何者かに誘拐された。

同報道によると、9人はアラウィー派で、うち5人が一家族だという。

諸外国の動き

チュニジアのムラード・マドリスィー外務大臣は、チュニジア国営テレビ(4月1日付)で、アラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表として出席したことに関して、「国家ではない一組織に」代表権を与えることは許されないと述べた。

マドリスィー外務大臣は「決定するのはシリア人であるが、彼らの一部だけが行った決定…は外国の圧力によるもので、その寿命は非常に限られたものになるだろう」と指摘した。

AFP, April 1, 2013、Akhbar al-Sharq, April 1, 2013、The Daily Telegraph, April 1, 2013、al-Hayat, April 2, 2013, April 3, 2013、Kull-na Shuraka’, April 1, 2013, April 4,
2013、Naharnet, April 1, 2013、Reuters, April 1, 2013、SANA, April 1, 2013、UPI,
April 1, 2013などをもとに作成。

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