ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地への突入を試みたが、シリア軍の反撃を受け、後退を余儀なくされ、ダイル・ザウル市を見下ろすことができる丘陵地帯からも撤退した。
ダーイシュは基地突入に際して、正面玄関で自爆攻撃を行い、基地内の軍拠点を砲撃、基地南部のミサイル大隊基地を一時制圧したが、シリア軍の空爆などを受け、撤退したという。
シリア軍はまた、ダイル・ザウル市のジスル・スィヤーサ地区、ハミーディーヤ地区、フワイジャト・サクル地区、旧空港地区のダーイシュに対して空爆を行い、旧空港地区では住民2人が死亡した。
3日に本格化したダーイシュのダイル・ザウル航空基地襲撃により、ダーイシュ戦闘員121人、軍兵士51人が死亡しているという。
なお、シリア人権監視団は、シリア軍がダイル・ザウル航空基地へのダーイシュの進軍を食い止めるため、塩素ガスを使用したと発表した。
一方、駐シリア米大使館はツイッターで、米国など有志連合がダイル・ザウル市近郊のダーイシュ拠点を複数回にわたって空爆し、車輌3輌、教練キャンプを破壊したとつぶやいた。
他方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍は、ダイル・ザウル航空基地への突入を試みたダーイシュ(イスラーム国)を撃退、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、フワイジャト・サクル地区、労働者住宅地区に面する高地、フワイジャト・マリーイーヤ地区、フワイジャト・サクル地区、工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区で、ダーイシュを追撃、複数の戦闘員を殺傷、装備、拠点を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市ブーターン地区(ムシュタ・ヌール高地)のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所を攻撃し、ダーイシュ戦闘員17人を殲滅した。
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ヒムス県では、SANA(12月6日付)によると、ズワイバ村、スルターニーヤ村、西サラーム村、アブー・アラーヤー村、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, December 6, 2014、AP, December 6, 2014、ARA News, December 6, 2014、Champress, December 6, 2014、al-Hayat, December 7, 2014、Kull-na Shuraka’, December 6, 2014、al-Mada Press, December 6, 2014、Naharnet, December 6, 2014、NNA, December 6, 2014、Reuters, December 6, 2014、SANA, December 6, 2014、UPI, December 6, 2014などをもとに作成。
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