シリア国内の暴力:アレッポ市郊外でもヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線が優勢（2014年12月17日）

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ（12月17日付）によると、マッラーム村で「革命部隊」がシリア軍と交戦の末、同地の住宅ブロック4カ所を制圧した。

これに関して、イスラーム戦線は、シリア軍との5時間にわたる戦闘で住宅4棟を制圧、シリア軍兵士約20人を殺害したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、アルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義者と交戦し、ヌスラ戦線側が同地のビル8棟を制圧、シリア軍兵士16人が死亡した。

これに対して、シリア軍は、ダイル・ハーフィル市などを「樽爆弾」で空爆した。

またドゥラル・シャーミーヤによると、シリア軍はカフルハムラ村、ハイヤーン町、フライターン市などを空爆し、4人が死亡、複数が負傷した。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ・ラタキア街道（国際幹線道路）沿いに位置するマストゥーマ軍事基地からシリア軍駐留部隊が撤退した。

シリア軍はまた、ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地周辺、マアッラト・ヌウマーン市を空爆、男性1人が死亡した。

一方、SANA（12月17日付）によると、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルハッタート、カフルニブル、ハーン・シャイフーン、サマカ村、アブー・ズフール町一帯、ジスル・シュグール市郊外一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町、イブタア町、インヒル市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース（12月17日付）によると、ハラスター市近郊でシリア軍が旅客バスを攻撃し、18人が死亡、多数が負傷した。

ハマー県では、クッルナー・シュラカー（12月17日付）によると、反体制武装集団がシリア軍と交戦の末、タッル・ミルフ村を一時制圧した。

武装集団はその後、1日を経ずして同村から撤退したという。

一方、SANA（12月17日付）によると、カフルズィーター市、カスル・ブン・ワルダーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ラタキア県では、SANA（12月17日付）によると、バルナース村、カルト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ヒムス県では、SANA（12月17日付）によると、ヒムス市ワアル地区、ラスタン市郊外、シャンダーヒーヤ村、アイン・フサイン村、ダイル・フール、タルビーサ市、キースィーン、シャイフ・イブラーヒーム・ハキーム農場で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 17, 2014、AP, December 17, 2014、ARA News, December 17, 2014、Champress, December 17, 2014、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2014、al-Hayat, December 18, 2014、Kull-na Shuraka’, December 17, 2014、al-Mada Press, December 17, 2014、Naharnet, December 17, 2014、NNA, December 17, 2014、Reuters, December 17, 2014、SANA, December 17, 2014、SMART News, December 17, 2014、UPI, December 17, 2014などをもとに作成。