トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はイランを訪問し、モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と会談、両国の通商関係、ダーイシュ(イスラーム国)およびシリア、イラク情勢への対応などについて協議した。
チャヴシュオール外務大臣のイラン訪問に先立って、シリアのワーイル・ハルキー首相ら閣僚使節団がイランを訪問していた。
会談後の記者会見で、ザリーフ外務大臣は、「いくつかの問題をめぐる見解の相違は、二国間関係のレベルに影響を及ぼさない」と述べるとともに、シリア、イラクを中心とする中東地域における安全保障、政治問題をめぐって両国の亀裂を狭める努力が必要だと述べた。
また、ザリーフ外務大臣は、両国がシリア国内外の避難民支援をめざすとともに、イラクでの治安回復に向けてイラク政府を支援する点で一致したと付言した。
これに対し、チャヴシュオール外務大臣は「我々は、アサド政権がシリアを指導するに必要な正統性を有していないと考える。シリア社会のすべての諸集団を含む権力がなければならない」とシリア政府を改めて批判した。
しかし「我々は、シリアの治安と安定の回復に向けて行動する。イランとトルコは、いくつかの問題において見解の相違があるもの、シリア問題における共通項を作り出す点で合意している」と述べた。
『ハヤート』(12月18日付)が伝えた。
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ロイター通信(12月17日付)によると、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣がロシアを訪問し、シリア紛争の解決に向けたシリア政府と反体制派の対話に向けた「ロシア1」イニシアチブを支持すると述べた。
AFP, December 17, 2014、AP, December 17, 2014、ARA News, December 17, 2014、Champress, December 17, 2014、al-Hayat, December 18, 2014、Kull-na Shuraka’, December 17, 2014、al-Mada Press, December 17, 2014、Naharnet, December 17, 2014、NNA, December 17, 2014、Reuters, December 17, 2014、SANA, December 17, 2014、UPI, December 17, 2014などをもとに作成。
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