シリア人権監視団は、ラッカ市上空で、ダーイシュ(イスラーム国)拠点などへの空爆に参加していたヨルダン空軍戦闘機が「撃墜」され、パイロットがダーイシュに捕捉された、と発表した。
また、ヨルダン軍は声明を出し、「ヨルダン空軍戦闘機複数がラッカにおいて早朝(24日)、ダーイシュのアジトに対する軍事的任務を遂行中、1機(F16)が墜落し、ムアーッズ・サーフィー・ユースフ・カサースィバ氏(中尉)がダーイシュによって捕らえられた」と発表した。
カサースィバ中尉の父は『ハヤート』(12月25日付)に対し、戦闘機が「熱誘導式の対空ミサイルによって撃墜され、同機のパイロットである息子がラッカ県内のダーイシュの屋敷におり、有志連合は偵察機を通じて彼の場所を突き止めた」と知らされていると述べた。
AFP(12月24日付)は、ナーイル・ムスタファーを名のる地元の活動家の話として、ダーイシュ内でヨルダン空軍パイロットの処遇をめぐって、意見の相違が生じていると伝えた。
ムスタファー氏によると、ダーイシュ内のチェチェン人戦闘員はパイロットの殺害を主張しているが、イラク人戦闘員はこれに反対しているという。
ダーイシュ・ラッカ州は、拘束されたカサースィバ中尉の写真、IDを画像で公開した。
一方、『ハヤート』(12月25日付)によると、ヨルダン高官筋の話として、これを受け、ヨルダン政府はパイロットを解放するための政治・軍事・治安合同作戦司令室を設置した。
AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。
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