イスラーム国をめぐる動き:イスラーム国は有志連合パイロットに離反を呼びかける、YPGはアイン・アラブの60%以上を制圧(2014年12月27日)

クッルナー・シュラカー(12月27日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がインターネットなどを通じて、米国など有志連合のパイロットに対して、「タブカ航空基地は、アラブ十字軍連合からの離反を望むすべてのアラブ人パイロットに対して開放されている」とのメッセージを発し、離反を呼びかけた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との約3ヶ月の攻防戦の末、アイン・アラブ市の60%以上を制圧した。

人民防衛隊が制圧したのは、市庁舎が位置する治安厳戒地区、市北東部、南部、および東部。

ダーイシュは、市内のそれ以外の地区からもすでに撤退しているが、人民防衛隊は爆発物などの処理が完了していないために、同地を完全制圧してはいないという。

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米中央軍は、米国など有志連合が25、26日の2日間で、アイン・アラブ市一帯(アレッポ県)に対して10回、ハミース市(ハサカ県)に対して13回の空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車輌などを破壊したと発表した。

この2日間で空爆回数は31回に及んだという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル村で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、イフラース旅団が所有していた家屋を接収、またダーイシュへの反抗を断念し、「改悛」していた武装集団司令官1人を逮捕した。

一方、SANA(12月27日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ラサーファ地区、ハウィーカ地区、工業地区、ハトラ村、ムーハサン市、アブド村、ジャフラ村、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 27, 2014、AP, December 27, 2014、ARA News, December 27, 2014、Champress, December 27, 2014、al-Hayat, December 28, 2014、Iraqi News, December 27, 2014、Kull-na Shuraka’, December 27, 2014、al-Mada Press, December 27, 2014、Naharnet, December 27, 2014、NNA, December 27, 2014、Reuters, December 27, 2014、SANA, December 27, 2014、SLN, December 27, 2014、UPI, December 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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