ラッカ県では、ARA News(1月24日付)がラッカ市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)に拘束されていたシャームの民のヌスラ戦線戦闘員12人が23日に、離反した元ダーイシュ戦闘員の助けを得て拘置所から脱獄した、と伝えた。
同消息筋によると、12人を脱獄させたダーイシュ離反戦闘員は6人で、いずれもダーイシュに忠誠を誓う前はヌスラ戦線に属していたという。
なおARA Newsによると、ラッカ市での戦闘員の逃走増加を受け、ダーイシュ(イスラーム国)は、ラッカ市やトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市一帯に至る地域で23日に夜間外出禁止令を出すとともに、違反者にはむち打ち刑と24時間の投獄刑を科すと警告、ダーイシュ・メンバーに対しても無許可の外出を禁止したという。
また、ARA Newsによると、シリア国境に接するタッル・アブヤド市で、ダーイシュの司令官(アミール)の一人が何者かによって暗殺された。
この司令官は、アブー・ハミードを名のる地元部族出身者で、アイン・アラブ市での戦闘に参加していたという。
アブー・ハミードは、タッル・アブヤド市の国境通行所近くでバイクに乗った2人組に23日に襲われ、その後市内の病院に搬送されたが、24日早朝に死亡したという。
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シャームの民のヌスラ戦線メンバーでアブー・ウマル・フィラスティーニーを名のる男性は、ARA News(1月24日付)に対し、「ラッカ市で活動するヌスラ戦線の複数の細胞は、過去数ヶ月で、ダーイシュのメンバー11人を拉致した」としたうえで、「金曜日(23日)、ダーイシュの刑務所に収監されていた同胞の開放に成功するとともに、多くのダーイシュの同胞(メンバー)が武器をもって離反させ、安全な場所に移動したが、治安上の理由からその場所は空かせない」と述べた。
アブー・ウマル氏によると、「ヌスラ戦線はダーイシュのメンバー40人以上がラッカから武器をもって離反させた」と強調した。
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アレッポ県では、ARA News(1月24日付)が、アブー・ムハンマド・マンビジーを名のるマンビジュ市の住民の話として伝えたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員73人が逃走し、トルコ領内に逃げ込んだ。
73人はガンドゥール村でダーイシュを離反、ジャラーブルス市を経て、トルコ領内に逃げ込んだという。
アブー・ムハンマド氏によると、この脱走を受け、ダーイシュ当局はマンビジュ市、ジャラーブルス市で動員令をかけ、取締を強化したという。
またダーイシュは脱走を幇助したとの容疑で住民3人を拘束したという。
なおアブー・ムハンマド氏によると、脱走した73人は、ドイツ語で書かれたメッセージを残していったというが、その文面については明らかにしなかった。
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同じく、アレッポ県では、ARA News(1月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市に対して、シリア軍が複数回にわたって空爆を行った。
空爆は、市内の市場、アッジャーン・モスク一帯に対して行われ、救急車輌などが破壊され、隊員1人が負傷した。
またアイン・アラブ市では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同市中心部の法律学校西部および南部の街区、工業地区・第48通り間の地区を制圧した。
また、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市周辺でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同市南部のマーミード村、タルミーク村を制圧した。
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ハサカ県では、ARA News(1月24日付)によると、タッル・タムル町南西部前線で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が深夜、散発的に交戦した。
AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、January 25, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。
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