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2014年2月4日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マルジャ地区、ダウワール・ハーウーズ地区、ジャズマーティー地区、カターナ地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アンサーリー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区などを軍が「樽爆弾」で空爆し、多数の市民が死傷した。

アレッポ情報センター(2月4日付)によると、このうちの1発はマサーキン・ハナーヌー地区の児童学校内にあるウスマーン・ブン・アッファーン・モスクに着弾し、子供を含む複数名が死亡したという。シリア人権監視団はモスク攻撃によって、子供と女性が5人、身元不明者が3人の計8人が死亡したと発表している。

また同センターおよび監視団によると、「樽爆弾」の攻撃により、多数の市民がジハード主義武装集団が制圧する地区からシリア政府の支配地域に避難し、マイサル地区、マルジャ地区、ジャズマーティー地区、マアスラーニーヤ地区などは「ゴーストタウン」と化しているという。

一方、ジハード主義武装集団は、軍が拠点としているカールトーン・ホテル一帯、アレッポ城周辺、スライマーニーヤ地区の学校、県庁ビルなどを砲撃し、兵士らが死傷したという。

このほか軍は、クワイリス航空基地周辺、カフルハムラ村近郊、フライターン市などを空爆した。

他方、SANA(2月4日付)によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、カルム・ジャズマーティー地区、ジャンドゥール地区、ハナーヌー地区、ダウワール・ジャーウーズ地区、カラム・ダマーン地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市マイダーン地区や県庁舎ビルに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人と女性1人の合わせて2人が死亡、複数の市民が負傷した。

さらに、クワイリス村、アルバイド村、シュワイハ村・マアーッラト・アルティーク村回廊、アレッポ中央刑務所周辺、アッザーン村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-news(2月4日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の武装集団の戦闘激化を受け閉鎖されていたバーブ・サラーマ国境通行所が再開された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ザバダーニー市、ムライハ市周辺、アイン・タルマー渓谷、ドゥッハーニーヤ市などで、軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、双方に死傷者が出た。

またダーライヤー市などを軍が「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ヤブルード市一帯、マアルーラー市周辺、ジャブアディーン町近郊、マッラーハ村、マアラカ村、アーリヤ農場、アッブ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、ムライハ市郊外の防空総局近くにある軍と「シャッビーハ」の拠点にラフマーン軍団の戦闘員が潜入し、手製の地雷を爆発させ数十人を殺害したと報じた。

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クナイトラ県では、SANA(2月4日付)によると、マアラカ村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月4日付)によると、ヤルムーク区に人道支援物資4,300ケースが搬入されるとともに、人道状況が懸念されていた住民約2,500人が同地区から移送された。

また、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の砲撃を受ける一方、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村を軍が空爆する一方、クサイル市近郊の軍検問所で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破し、複数の兵士を死傷させた。

一方、SANA(2月4日付)によると、ヒムス市バーブ・スィバーア地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が殲滅した。

またヒムス市カラービース地区、クスール地区、ワアル地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤ村、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、シャワーヒド村、クーム村(タドムル市郊外)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにジャッブーリーン村、カフルナーン村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ダルアー県では、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所(旧税関地区など)、アトマーン村、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、旧空港地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、ナフラ村、カフルラーター村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、ナイラブ村近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ハラブ・ニュース(2月4日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県ダーナー市に隣接するダイル・ハッサーン村で、民間人、自由シリア軍、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員45人が遺棄されている集団墓地が発見されたと報じた。

同報道によると、遺体の中には、ダーイシュのアミールの一人、アブー・ウマル・クワイティー氏も含まれており、同氏がイラン人であることが確認されたという。

AFP, February 4, 2014、AMC, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、Halabnews.com, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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