ハズム運動(穏健な反体制派)がヌスラ戦線の攻勢を受け崩壊(2015年3月1日)

アレッポ県ダーラト・イッザ市一帯で活動するハズム運動北部地区(アブー・ジャラール・シャッルーフ、アフマド・フルウ、ニザール・アラブが指揮)は、アレッポ県アターリブ市一帯でのシャームの民のヌスラ戦線との戦闘での敗北を受けて声明を出し、ハズム運動から離反し、イブン・タイミーヤ大隊に所属すると宣言した。

声明で北部地区は、「戦列を統一し、犯罪者ヌサイリーの敵に矢を向けるべく…、ハズム運動から身を引き…、イブン・タイミーヤ大隊に所属することを宣言する」と発表した。

Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

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一方、インターネット上では、ハズム戦線のロゴが入った声明が出され、そのなかで解散とシャーム戦線への合流を発表した。

声明においてハズム運動は「シャームの地が経験している犯罪者体制の殺戮、そしてシャームの国々、とりわけアレッポで行われている幾多の罪を鑑み、これ以上の流血を避けるため、ハズム運動は自らを解体し、その兵士をシャーム戦線に統合する」と発表している。

Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

しかし、この声明に関して、シャーム戦線広報局メンバーの一人は、クッルナー・シュラカー(3月1日付)に、「シャーム戦線がハズム運動メンバーを受け入れたことを公式に確認できるいかなる情報もない」と述べた。

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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ハズム運動の支配下にあったアターリブ市郊外の第46連隊基地を制圧したとしたうえで、ハズム運動の司令官らの追撃を続けると発表した。

Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

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なお、シリア人権監視団によると、アターリブ市一帯でのシャームの民のヌスラ戦線によるハズム運動への攻勢は続き、ハズム運動戦闘員の死者数は50人、ヌスラ戦線戦闘員は30人に増加した。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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