ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、アラブ系部族民兵、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の支援を受け、県内各所でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃、過去3日間でカーミシュリー市・ハサカ市間に位置する23カ村(SANAによると31カ村)を制圧した。
人民防衛隊もまた、タッル・ハミース市一帯、タッル・タムル町一帯でダーイシュの掃討を続けた。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ハサカ県内各所での人民防衛隊によるダーイシュ掃討作戦にはアラブ系部族民兵が支援を行っているが、シリア軍との合同軍事作戦は行われていないという。
これに関して、人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、AFP(3月2日付)に対して、人民防衛隊が地元のキリスト教徒民兵、アラブ人民兵との調整のもとに戦闘を行っているが「有志連合の空爆に乗じ、ダーイシュが去った無人の村に進軍しているだけのシリア軍との協調はない」と述べた。
一方、ARA News(3月2日付)によると、ハサカ市のナシュワ地区)シリア政府支配地域)で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、国防隊の隊員2人が死亡した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、フワイジャト・サクル地区で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、2014年に拘束した反体制武装集団メンバーの記者を「カリフ制の兵士らの情報や動きをトルコ経由で外国勢力に伝えた」罪でジャラーブルス市で銃殺した。
処刑されたのはアフマド・ムハンマド氏(1984年生まれ)で、公開された映像のなかで同氏は、外国勢力のスパイだったことを自供している。
複数の消息筋によると、この記者は処刑されるにあたり、オレンジ色の囚人服を着せられていたという。
一方、ダーイシュは、アイン・アラブ市一帯での人民防衛隊との戦闘で捕捉した戦闘員4人をジャラーブルス市で処刑した。
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ヒムス県では、マサール・プレス(3月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と交戦の末、ジュッブ・ジャッラーフ町とジャズル・ガス採掘所内のアーラーク・ガス採掘所を制圧した。
一方、SANA(3月2日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、March 3, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、March 3, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。
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