アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市近郊でダーイシュ(イスラーム国)内の二つのグループが衝突し、戦闘員5人が死亡した。
事件は、死亡した1人を含む10人が、ダーイシュを離反し、トルコを経由して自国に戻ろうとして、逮捕、拘束されたことに端を発していたという。
10人は、看守を務めていたサウジ人シャリーア学者に、脱走を幇助するよう説得したが、ほかの看守に見つかり交戦、看守ら4人を殺害し、脱走、その際を脱走兵1人が死亡したという。
脱走兵10人のうち9人は欧米人、1人はチュニジア人、また死亡した看守4人と脱走兵1人はいずれも欧米人だったという。
なお『ハヤート』(3月10日付)は、ダーイシュ戦闘員の相次ぐ脱走とトルコへの逃走に対処するかたちで、トルコ当局が8日にはイドリブ県バーブ・ハワー国境通行所に通じるジルヴェギョズ国境通行所(ハタイ県)を、9日にはアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所に通じるオンジュプナル国境通行所(キリス県)を閉鎖した、と報じた。
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ARA News(3月9日付)は、地元住民らの話として、ラッカ県タッル・アブヤド市内でダーイシュのメンバー間の対立が激化していると伝えた。
住民らによると、対立は、ダーイシュの外国人戦闘員がラッカ市やダイル・ザウル県に優先的に後退(避難)したことに端を発しているという。
またタッル・アブヤド市内北部のアルメニア教会一帯では、ダーイシュの司令官とシリア人戦闘員(部族)が交戦し、外国人のアミールが負傷し、ラッカ市内に搬送されたという。
シリア人戦闘員も4人が負傷、10人が逮捕され、逮捕者はその後、処刑され、トゥルクマーン村に遺棄されたという。
AFP, March 9, 2015、AP, March 9, 2015、ARA News, March 9, 2015、Champress, March 9, 2015、al-Hayat, March 10, 2015、Iraqi News, March 9, 2015、Kull-na Shuraka’, March 9, 2015、al-Mada Press, March 9, 2015、Naharnet, March 9, 2015、NNA, March 9, 2015、Reuters, March 9, 2015、SANA, March 9, 2015、UPI, March 9, 2015などをもとに作成。
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